決算整理の暗黙の見取り図とは?
問題文の構成が役に立つ!?
「暗黙の前提」や「暗黙知」などの「暗黙」には、
- わかる方にはわかる
- わからない方にとってはさっぱりわからない
といった大きな溝となります。
会計処理の「決算」の進め方にも「暗黙の見取り図」
といったとらえ方あります。
見取り図 どこで身につけたのか?
事業経営で欠かすことのできない過程に決算整理と
税務申告書の作成があります。
申告書の作成が税理士任せになる事が多い一方で、
決算整理では経営者との協働が目立ちます。
決算整理については税理士から経営者側になんやかんや
資料やデータの提供が求められます。
毎度の決算ごとに共通している提供資料もあれば
そうでないものもあります。
税理士には決算のための「暗黙の見取り図」がある
という印象があるかもしれません。
ございます(笑)。
モノとしての見取り図があるというわけではありませんが
簿記を学習した成果が「暗黙の見取り図」となっています。
学習した対象では細かなルールや処理も大切ですが、
- 問題文の構成
- 問題文の見出し
といった点が実務上役に立っていたりします。
見取り図 問題文の構成が役に立つ!?
税理士試験などの簿記の決算問題では、
- 残高試算表
- 決算整理事項
といった資料が渡され決算書を作成していきます。
たとえば、令和6年第74回税理士試験の簿記。
(「税理士 第74回 試験問題」で検索)
ゲンナリする問題の量は相変わらずです(笑)。
問題文を別にして、決算整理事項の並び方に注目です。
- 現金
- 当座預金
- 為替予約
- 棚卸資産
- 有価証券
- 有形固定資産
- 借入金 続く
決算整理事項は貸借対照表科目の資産から負債の順に並び、
損益科目の処理は後に続きます。
貸借対照表科目の決算日時点での残高を「固める」処理が
結果的に損益科目の処理につながります。
複式簿記の仕組みを効率的に運用するという点で
貸借対照表科目から決算整理事項を並べているわけです。
試験に限らず実務上も有効なアプローチです。
見取り図 問題文以前が課題!
税理士にとっての決算整理の暗黙の見取り図の由来には
試験勉強があったと言えます。
とはいえ、決算の処理のために試験勉強は不要です。
複式簿記の処理や貸借対照表科目の残高のつながりが
ザックリ理解できていれば見通しがよくなります。
実務上は決算整理以前の残高試算表以前の処理や
イレギュラーな対応など取り組む課題があります。
決算・申告と一連の処理があり期限の制約もあります。
決算整理を効率的に進めるために暗黙の見取り図ではなく、
見える化できていることも必要です。
とっつきにくい決算整理ですが経営者と税理士の協働で
乗り切る対策がおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は干菓子の「おひがし(甘春堂・京都市)」です。
親戚と参拝した「大谷祖廟(京都市)」で購入したものです。
拡大してみると造り込みがよくわかりますね。
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