発生主義を請求書でイメージする 副業も発生主義で

まず直感的に把握。

発生主義を請求書で お金より請求でイメージ

ビジネスはシンプルなはずです。
売上という収入、経費という支出がある。
以上・・・!?

上記は、模擬店では成り立ちます。
(発生主義のわかりにくさを理解する)

実際の事業活動は継続が前提です。

一方、確定申告などの期間損益は1年間での計算になります。

継続する事業と期間損益計算の折り合いが必要です。
そこで発生主義という考え方で処理するわけです。

厄介なのは、どんな事業にも当てはめられる考え方なので、抽象的なことです。

今回は、事業活動のなかでの直感的な発生主義のイメージを紹介します。

イメージのポイントは、お金の動きより請求書の作成です。

発生主義を請求書で 未発行の請求書もイメージする

お金の動きで事業活動の経理処理をする考え方が、現金主義です。

発生主義ではモノやサービスの取引が行われたことによって処理します。

!??

請求書を使って、発生主義をイメージします。

売上であれ、仕入であれ、毎月請求の処理があります。
たとえば、売上では毎月20日締めの場合、21日から月末分の請求は本来翌月20日締めで請求です。

会計処理で請求とは、売掛金/売上、といった表現になります。
(入金がされれば、お金/売掛金、とされます)
発生主義といっても、請求書と処理を結びつければ抽象的ではありません。

とはいえ、問題は残っています。
上記の例では、21日から月末分の請求の処理です。

売上があったが、未だ請求書は発行していない。
しかし、請求書を発行できる状態。

現実に請求書は発行していないが、発行できるという視点が発生主義の理解のポイントです。
未発行の請求書もイメージすることで、発生主義を直感的に理解できます。

また、月次決算でも発生主義の処理を反映させることで、実態のともなった業績管理となります。

発生主義を請求書で 副業も発生主義

事業所得での確定申告では、発生主義での処理が不可欠です。

むむっ!?、と悩まれるかもしれません(笑)。

実務上は、年末での売上や経費での発生状態を確認すれば処理できます。
(普段は現金主義で処理、年末で発生主義というわけです)

個人事業主の方より注意が必要なのは、副業で活動されている方かもしれません。
(ここでの副業は雑所得を想定しています)

現行制度上、副業も収入や経費の処理は発生主義が前提です。

雑所得での確定申告でも、収入や経費の集計は欠かせません。

集計では、ついお金の動きだけを追いかけることになりがちです。

発生主義や未発行の請求書というイメージをもっていただくと見通しが良くなります。

 

蛇足
製造業での請求書をみると品番や型式の記号に圧倒されます(笑)

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