税率引き下げは減税につながるか?
置かれた状況でシミュレーション!
「税率の引き下げ」というフレーズから「減税」を連想
という展開は直感的には悪くなさそうです。
税金が「課税標準✕税率」のみの構造であれば妥当な発想です。
現実はというと…、連想の対象を広げる必要があります。

輝きにつながる金
引き下げ 喜べない!?
「税率の引き下げ」というフレーズをみるとオオッ!となります(笑)。
税金の仕組みは複雑という印象ですが、
- 納税する税金=〇〇✕税率
という図式が連想できると、「税率の引き下げ」に期待がかかります。
上記の図式の「〇〇」は一般的には「課税標準」です。
他方、「税率の引き下げ」を素直に喜べるほど初心(うぶ)ではない
という方が多いはずです。
問題はどこに・どのようにツッコむか?です。
引き下げ 税目ごとに異なる仕組み
税金は約50の税目がありますが、税目ごとに税負担の算出方法が異なります。
たとえば、所得税。
シンプルにとらえれば、所得額✕税率=所得税のはずですが、
- 所得が事業・給与・譲渡等に10区分される
- 「所得」の算出構造が区分ごとに異なる
- 総合課税は超過累進税率、分離課税には比例税率
と一筋縄ではいかないことがわかります。
消費税の基本的な構造はシンプルです。
- 納税額=受け取った消費税-支払った消費税
問題は受け取った消費税と支払った消費税の税率の対応です。
- A 受け取った消費税10%↔支払った消費税10%
- B 受け取った消費税10%↔支払った消費税1%
対応する税率が変更されることで、事業者の納税額が変化します。
「税率の引き下げ」が納税者にとって不利になるという可能性もあります。
引き下げ 置かれた状況でシミュレーション!
「税率の引き下げ」と「税率の引き上げ」であれば後者優先!
と言いたくなる気持ちはあります(笑)。
とはいえ、税負担の実体を確認してみなければ糠喜びでしかありません。
シンプルな理解でも税目ごとの仕組みを知っておくだけでなく、
当事者として置かれた状況を確認することも必要です。
税金の制度変更という外部要因は短期に変えられません。
短期的には納税する当事者として負担に対応するために
検討を進めることになります。
事業の動向や資金繰り、市場の動向までを含めると
対応や準備には時間を要するかもしれません。
税制の変更を前提にしつつ、税理士とシミュレーションをする
といった選択肢がおすすめとなります。
蛇足
アイキャッチ画像は知人からいただいた佐渡旅行のお土産です。
佐渡→金山つながりで金箔カステラ、箱には三葉葵入でした。
石川県在住なので、金沢→金箔+お菓子に違和感はありませんが、
他の地方のお菓子となると知らないものですね。
<ご案内>
■林友範税理士事務所はこちら
- 「はやしとものり 税理士」で検索もご利用いただけます。
■災害と税金の情報はこちら
- ブログ「ひみつきち発信」‐タグ「災害」をご参照ください。
