会計のルールはフワッとしている?は誤解です!
古くても廃れない企業会計原則とは?
「温故知新」は案外さらっと読める熟語です。
歳を重ねると実感できる機会が増えるかもしれません。
リスキリングの対象が新規性に注目とは限りません。
会計のルール 習うより慣れろ!?
税理士業に従事しているとから税法との関わりが仕事の全て!
とは言い切れません。
事業・経営のサポートでは会計の出番が目立ちます。
「複式簿記」の仕組みを会計ソフトで具現化していきます。
- 借方と貸方
- 資産・負債・純資産と貸借対照表
- 収益・費用と損益計算書
上記以外にもキャッシュフロー計算書や株主資本等変動計算書と
近寄りがたい対象が並びます(笑)。
近寄りがたい印象の会計ですが、法律の根拠があるのか?
というツッコミどころがあります。
複式簿記の学習でも「習うより慣れろ」を強調される面があります。
簿記の受験が強制されているわけでもない実務者にとっては、
スッキリしない上から目線に感じられます。
会計のルール 古くても廃れない原則
会計のルールは税法のように法律の裏付けはありません。
むしろ、法律の外で決められたルールを取り込んでいます。
たとえば、会社法での会計原則。
サラッと外部参照を示しています。
会計のルールはシンプルに表現することができます。
- 一般に公正妥当と認められる
- 企業会計の慣行
「企業会計原則」は上記に沿った会計のルールを企業会計審議会が示した内容です。
- 真実性の原則
- 正規の簿記の原則
- 資本・利益区別の原則
- 明瞭性の原則
- 継続性の原則
- 保守主義の原則
- 単一性の原則
字面だけを読むだけでも、期待する内容が想像できる原則が並びます。
1949年に公表された企業会計原則ですが、廃れてはいません。
たとえば、二重帳簿や裏金問題。
「単一性の原則」の理解と実践が有効な対策とわかります。
(裏金や二重帳簿の疑いを防ぐ対策とは?)
日商簿記2級や3級の試験では直接会計原則は問われないものの、
会計原則に沿った試験内容であることに変わりません。
税理士や会計士試験を受験する場合には計算問題だけではなく、
会計のルールからの出題があります。
「会計法規集」を参照することにもなるわけです。
会計のルール 理解も実践も!
会計のルールは企業会計原則だけではありません。
時代の流れに対応した整備や更新が続いています。
ちょっと気が重くなりそうです(笑)。
一般的には、最新の会計のルールへのキャッチアップが必要な状況は
それほど多くはありません。
大半の会計の処理は「一般に公正妥当」・「企業会計の慣行」で
説明がつきます。
「仕訳」での借方や貸方といったとっつきにくさを乗り越えれば、
理解の壁は高くありません。
むしろ、実践の継続が課題となります。
古くても廃れないだけの理由や理解だけでなく、効果や成果を実感する
といった機会も必要です。
「習うより慣れろ」には当事者だから実感できる効果や成果があるはず!
といった読み方もできます。
蛇足
アイキャッチ画像は車に降った霰です。
前々日が22℃でしたが、気温が15℃以上急降下しました。
昨日は石川県白山市の平野部で熊が出没して3人が襲われました。
気温の乱高下の混乱はしばらく続きそうです。
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