会計ソフトや税務申告ソフトは購入必須か?
無料と有料をどこで分けるか?

所得税などのメジャーな税目は申告税制度です。

一方で、申告手続きの経験が少なかったり、
申告書を作成したことがないかもしれません。

会計ソフトや税務申告ソフトは強力なツールですが、
費用の負担が気になりますね。

「ふ」と眺める「宝の麩」(不室屋 金沢市)

ソフトの購入 効率化の強力なツール

会計にしろ、税務申告にしても、どのツールを使うかよりも、

  • どれだけ仕組みを理解しているか?
  • どのように選択や判断をしたか?

といったことを優先すべきです。

以上。

心情は上記のとおりですが(笑)、実務上はツールの利用無しでは進みません。

所得税・法人税・消費税・相続税といったメジャーな税目は、
全て申告税制度です。

固定資産税や自動車税のような賦課税制度ではありません。

税額を納税者が算出して、申告・納税をする仕組みです。

2024年(令和6年)現在は所得税では年末調整が存在しているため、
大半の給与所得者は申告手続きを直接していません。

他方、年末調整制度の存続や副業などの働き方の多様化と
仕組みの変更もありえます。

税金の申告手続きがいつまでも無縁とは言えません。

申告を効率よく行うためのソフトの利用も無視できなくなります。

ソフトの購入 必要か、無用か?

税務申告で直接関連するソフトは以下の2つです。

  • 会計ソフト
  • 税務申告ソフト

手書きは無視します(笑)。

Excelなどを会計ソフトの代用とする選択肢もありますが、

  • 複式簿記に対応しづらい
  • 青色申告特別控除が小さくなる
  • 会計ソフトの導入・利用コストが高くない

といった観点から積極的におすすめしません。

事業者であれば会計ソフトの利用が効率性からもおすすめです

何よりも、経営状況を数字(お金)の裏付けで把握するために
会計ソフトは強力なツールになります。

ただし、「事業者であれば」という前提です。

給与所得者や金融投資による申告では会計ソフトは無縁です。

他方、税務申告ソフトは申告する納税者全般に関わります。

手書きによる申告書作成でもない限りソフトの利用となりそうですが、
税務申告ソフトを購入される方は多くありません。

日常の会計処理とは異なり、税金の仕組みは複雑でもあり、
申告書の作成も厄介な対象です。

税理士に申告書の作成を依頼しているのであれば、
どの税目であれ税務申告ソフトの購入は不要です

所得税や個人事業者が消費税を納税者自らが申告する場合には、
「確定申告書等作成コーナー(国税庁)」の利用で済みます。

ソフトの購入 無料と有料の分かれ目とは?

会計ソフトや税務申告ソフトが強力なツールといっても、

  • 会計ソフト‐事業者には必要
  • 税務申告ソフト‐税理士に依頼、「作成コーナー」

といった割り切り方ができます。

ソフトの利用という観点では、コストは大きな問題ではありません。

ソフトの利用よりも運用に関わる負担が重要です

申告税制度では、税金の仕組みを理解したうえで、検討をして、
申告・納税を行います。

申告期限をすっぽかして、税務署からのご案内をいただくことは、
避けたい事態です。

税務申告は必ずしも納税者だけで乗り切ることは困難です。

税務申告ソフトを利用するかどうかではなく、

  • 税理士に相談・依頼するか?

といった検討を早期に行うことが優先です

お金と時間を有効に利用することがおすすめとなります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は不室屋(金沢市)の「宝の麩」です。
ふやきの中に具材が入っており、お湯を注ぐと完成です。
今回は「赤だし」をいただきました。

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