経理や税務申告に自信がないのは知識だけが原因じゃありません
知識ゼロでもOK!、というわけにもいきませんが(笑)。
自信がない!? 勉強もしてるし知識もあるけど不安?
税理士の仕事をしているといろいろなお客様にお会いします。
経理や税務の処理の取り組むアプローチや度合はバラバラです。
- 実務経験豊富な方
- かつて教えられたことに忠実な方
- ミスに敏感な方
- 一切合切よろしく!、と割り切っている方(笑)
経営者や経理担当といっても、必ずしも簿記の資格をおもち
というわけではありません。
それでも経理処理や税務申告手続きを担われています。
そうした方がいる一方で、勉強もしているし知識もあるのに
経理処理や税務申告に不安を抱えられる方もいらっしゃいます。
お話を伺ってみると、自信の無さは勉強の量や方向性・知識ではない
という印象を受けます。
自信がない!? 部分を全体で位置付ける
経理や税務の勉強をしたり知識があり、それでも不安を感じる方は
- 知識と知識がつながっていない
- ルーティンの処理に慣れていない
- 1年間を通した処理を経験していない
といった特徴がみられます。
たとえば、フリーランス・個人事業主の方の場合。
- 確定申告が必要だとわかっている
- 青色申告の届けを出している
- 帳簿の作成義務がある
- 保険会社から送られてくる控除証明書を申告で使う
というように部分的な理解に問題の無い一方で、
- 収入と所得の区別がつかない
- 経費と控除の区別がつかない
- 年末調整と確定申告の違いがわからない
といったケースはよくあります。
上記のような混乱やそれによる不安は
会計と税務申告の違いを理解することで解消します。
言い換えると、会計と税務申告という一連の手続きという
部分と全体を知ることが不安の解消につながります。
また、上記のような不安を抱えている状況では、
業務の処理量もピンとこない可能性があります。
業務量を全体のなかで知ることも漠然とした不安を
解消します。
自信がない!? 実践でアウトプット、サポートも!
経理処理や税務申告では知識や座学・勉強は軽視できませんが、
それだけでは不安を解消できません。
インプットした後はアウトプットが必要です。
- 請求書や領収書・レシートの収集や整理
- 帳簿の作成
- 集計
- 決算処理
- 税務関連書類やデータの収集
- 決算(予測)と税務申告シミュレーション
- 税務申告
- 納税
といった実践によるアウトプットが不安を解消して、
自信につながります。
上記の実践によるアウトプットは単独でやらなければならない
というものではありません。
(かえって不安が増します(笑))
税理士によるサポートは処理の代行というだけでなく、
知識だけでは補えない不安の解消にもつながります。
蛇足
お金のバランスも部分・短期と年間・トータルでとらえると
無用な誤解が減りそうです。
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