経理処理の改善点に気づかない理由とは?
大切なのは気づいた後!
反論や揚げ足取りといったわかりやすい悪意は
意外に対処しやすかったりします。
無視すればOKですから(笑)。
困るのは問題に気づいていない状況です。
悪気はなくとも話が噛み合わなくなってきます。
気づき なーんない!?
税務会計の処理は申告期限でヤキモキすることもありますが、
通常の処理や対応は淡々と進められます。
毎月、季節ごと、年間でのルーティン化された処理が多い
という特徴があります。
初見では戸惑う処理も慣れてしまえばどうということもない
といった点は悪くありません。
他方、経営当事者はともかくとして、外部からみると
問題に気づいていないこともあります。
何か経理処理での困りごとはありませんか?と尋ねても、
「なーんない(何も無い)!」と返されたりします。
たぶん誤解です(笑)。
気づき 当事者だからわからない!?
経営者は経営上の問題に最も敏感なはずです。
営業や販売といった対顧客のフロントオフィス業務であれば
売上と直結します。
他方、経理などのバックオフィス業務では問題に気づきにくい
ことは珍しくありません。
問題に気づきにくい原因は複数あります。
- 残念なルーティン化
- 適切性・効率性<惰性
- 専門的な知見の不足
- リソースの制約
- 人材・時間の不足
- 問題を感知するタイミングが少ない
- 外部の目が届かない
多少の非効率性や少額のミスは放置されがちです。
とはいえ、税務調査や融資の申し込みの機会だけでなく、
横領などの疑惑があると問題が顕在化します。
気づき フォローを準備して改善へ!
経理上の問題が発生していることも問題ですが、
気づいた後に対応できないと不安が増します。
たとえば、「自主点検チェックシート」を利用した場合。
(自主点検チェックシートで不安をあぶり出す!)
経理上の問題に気づき課題がわかった後は、
- どのように対応すべきか?
- 適切性や効率性は期待できるか?
- 選択肢は検討できているか? etc
と短期的には検討や選択での負担と向き合うことになります。
気づかなければ良かったという見方は残念すぎます。
税務会計上の問題点を確認・検討する際には、
フォローの準備もセットがおすすめです。
税理士のサポートがあらかじめ準備できていれば、
経営当事者だけで不安を抱え込まずに対応できます。
第三者の目線から課題に取り組む機会も必要なときがあります。
蛇足
アイキャッチ画像は実家で撮影したマリーゴールドです。
花の色や配色のためか実態以上に「ゴールド」感があります。
香りの成分は害虫を寄せ付けない効果をもっています。
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