帳簿の視点 私わかってますよ!?、ではなくて

いろんなアングルがあります。


あと1ヶ月もすれば桜が咲いているか?

帳簿の視点 私わかってますよ!?

記帳指導については以前紹介しました。
(記帳指導で白色申告から青色申告へ 経理の壁を越える)
経理の丸投げではなく、経営者自ら経理をするきっかけになります。

そうした記帳指導に参加される経営者は、
経理を含めた経営に責任を持っている方です。

記帳、帳簿の作成にとどまらず、決算・税務申告についても意欲的です。

自分のやるべきことをしっかりやっていく、
そうした意欲は 新しい挑戦の機会にはプラスになります。

ただし、強い気持ちからこぼれ落ちることもあります。

抽象的にいえば客観性です。

たとえば、経費の勘定にある接待交際費
記帳項目には、他の勘定科目とも共通するデータとして、
取引日や金額、購入元があります。
さらに接待交際費では、取引先用件なども記しておく必要があります。
2月22日 1,650円 ■◇亭 〇△様と打ち合わせ

記帳指導の際に、上記のような指摘をしたところ、
経営者「私それわかってますよ!?」
と怪訝な表情をされました。

帳簿作成の視点を確認するきっかけとなるやりとりです。

帳簿の視点  誰が帳簿をみるのか?

帳簿の作成の目的を改めて考えてみます。

帳簿を作成するのは、経営の実態を把握するため、
損益計算と財政状態をはっきりさせるためです。

抽象的にいえば上記の通りなのですが、欠けている要素があります。

それは、誰の視点かということです。

経営者のためだけの帳簿ならば、前述の経営者のように、
自分だけがわかればいいわけです。

ところが、接待交際費のように追加の情報が必要な場合もあります。

見方を変えれば、帳簿には経営者以外の視点もありえます。。

代表的な視点が、税務署と銀行です。

第三者の利害関係者の視点が帳簿作成にも必要になるといえます。

帳簿の視点 第三者の視点で自分も守る

経営者にとって煩(わずら)わしいのは、経営に口を挟まれることです。

第三者という視点は、極力排除したい対象にもなります。

とはいえ、事業を進めていく上で申告納税は避けられません。
税務調査もあることを前提に事業を継続することになります。

借入の機会も潜在的にありえます。

税務調査も借入も経営者の主張を支える土台、帳簿が欠かせません。

記憶に残る取引だけを問われるのであれば自信があることも、
大半の取引は時間が経つにつれ記憶が曖昧に、不安が増してきます。

第三者の視点にも耐えられる帳簿を作成しておくことが、
長い目では経営者自身を守ることにもつながります。

 

蛇足
帳簿の作成を意識すると、お金だけでなく、
領収書やレシートの扱いにも注意が及びます。

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