うちの経理はカンタンだから解像度を上げる!?

「うちの経理はカンタン」というフレーズは毎年秋以降、
冬が近づくにつれて聞こえてきます。

カンタンな経理処理であれば歓迎したいのですが、
後々「話が違う!」がセットになりがちです(笑)。

ことばの解像度を上げる機会となります。

秋らしい光景

カンタン経理 警戒フレーズ!?

毎年のことですが秋以降、冬にかけて税務相談が増えてきます。

税理士としては商売繁盛!、千客万来!と大歓迎でいきたいのですが、
ちょっと警戒する定番のフレーズがあります。

  • 「うちの経理はカンタンです」

事業者や経理担当の方からの悪気のないやりとりで登場します。

悪気はないと思いつつも、警戒状態になってしまいます(笑)。

経理の実態を確認してみると、「カンタン」とは言えない!
ということが少なくありません。

カンタン経理 ギャップが生じる背景とは?

経理をカンタンと表現する背景を探る、解像度を上げると
当事者と税理士とのギャップの原因がみえてきます。

経営当事者が経理をカンタンととらえる典型的な背景と
それに対するツッコミは以下の通りです。

  • 売上高など経営規模が小さい
    • 処理の難易度、急所の検討は別途必要
  • 取引件数が少ない、取引先が少ない
    • 経営規模での錯覚と同様の誤解
  • 税務会計の急所や論点に無頓着だった
    • 現金主義でのみ処理など
  • 経営者が取引内容や処理を長年把握している
    • 暗黙知が多く、かえってわかりにくいことも
  • 先任の税理士が適切かつ網羅的に処理していた
    • カンタンは税理士のサービスの成果だったかも?

「カンタン」の解像度を上げていくと経理状況だけでなく、
これまでの経過もみえてきます。

カンタン経理 前向きに進める!

税理士目線でのカンタンといえる経理状況は、

  • 資料の収集・収納が適切かつ網羅的で、
  • 処理が適切にルーティン化されており、
  • 例外の処理が少ない

と完全にあてはまるケースは少ないかもしれません。

経営当事者と税理士で経理をカンタンととらえる状況には
違いがあります。

とはいえ、当事者にとってカンタンという状況には、

  • できるはず
  • 負担となっていない
  • 支障を感じることがない

と現状を前向きにとらえていることが表れてもいます。

税務相談や依頼時の面談ではギャップの背景を探るために
税理士からのヒアリングがあります。

経営者にとっては、カンタンなことなのになぜツッコむ?
と感じるかもしれません。

「うちの経理はカンタン」と言える状況を前向きにとらえるには、
解像度を上げる過程が必要です。

カンタンじゃないことや誤解がわかることもあります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は近所の田んぼで見かけた光景です。
稲刈りが終わった田んぼにもみ殻が撒かれています。
2026年(令和8年)9月上旬の石川県は天候不安定ながらも
新米の時期を迎えています。

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