電子申告→メッセージボックスで確認 ストレージじゃない!?

ほっとしたままだと、
ドキっとする?


見慣れているから見逃すかも。

電子申告 申告後はほっと

確定申告を済ませると、ほっとします。
ちょっとした解放感です。

紙の申告書を提出する場合だと、
・印刷(とその確認)
・申告書に添付する資料の確認
・申告収受の確認のための控えの準備
・申告後のファイリング
・税務署への持参又は郵送
と意外なほど処理があります。

2021年(令和3年)4月1日以降は、税務書類に原則ハンコが不要になりましたが、
紙での申告は事務上の負担が大きいことに変わりありません。
(税務申告にハンコは不要! 例外はハンコも証明書も!)

電子申告では、データを送信すれば申告完了です。

手元の処理だけで申告が完了する簡潔さは魅力です。

その一方で、本当に申告が済んでいるのか?、
といった不安がよぎるかもしれません。
後でドキッとしないためにも、確認しておきましょう。

電子申告 メッセージボックスで確認

電子申告で確定申告を済ませた後は、ほっとしつつ
メッセージボックス」での確認がおすすめです。

メッセージボックスは電子申告でのやりとりを確認できる
行政のオンラインサービスです。

メッセージボックスへのアクセスは下記から可能です。
・「確定申告書等作成コーナー(冒頭図)」
・「メッセージボックス」で検索

個人情報へのアクセスとなります。
電子申告のときと同じようにマイナンバーカードICカードリーダーを使います。

ログインすると、「受信通知」が確認できます。
電子申告した内容が示されます。
・提出先(税務署名)
・受付日時
・年分(例:令和2年)
・種目(例:所得税及び復興特別所得税)
・納める税金

また、申告した帳票を確認することもできます。

電子申告 ストレージじゃない!

電子申告は、紙書類での申告に比べて事務負担が大きく減ります。

だからといって、申告後は何もやることがない、
というのは誤解です。

確定申告書等作成コーナーでの申告処理でも作成したデータは
ダウンロードしていたはずです。

確定申告は人生の続く限り発生するイベントなので(笑)、
来年以降の比較資料としてもファイリングが必要になります。
(確定申告の前と後 違和感と納得はセットです)

メッセージボックスは申告の確認をとる点では有効ですが、
ストレージではない、という留意が必要です。

オンラインサービスやオンラインストレージに利用に慣れていると、
クラウドデータ=いつでもアクセス可能、と思いがちです。

メッセージボックスはオンラインサービスではありますが、
クラウドストレージではありません

電子申告とはいってもデータやファイルの管理は必要です。

 

蛇足
記事中の紙での申告書提出に行っていた処理を振り返ると、
あの頃には戻れんなー(戻りたくないなー(笑))を実感しました。

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