ふるさと納税の返礼サービスが増えています
見守り・空き家・お墓の管理

ふるさと納税でもモノからコトへといった変化が
みられます。

返礼品とは異なる実利性が際立ちます。

返礼サービス 定着か?、固定化か?

新しい制度や仕組みが開始されてから定着するまで
紆余曲折します。

たとえば、ふるさと納税。

2008年(平成20年)の開始当初は利用が低調でした。

しかし、2015年(平成27年)頃より金額でも利用件数でも
右肩上がりの成長が続いています。

一部自治体による過剰な返礼品とは別にして、

  • 制度が周知された
  • 返礼品やサービスが充実した
  • ふるさと納税のサイトが増えた
  • ワンストップ特例制度が創設された

といった利用の増加や定着要因が考えられます。

毎年ふるさと納税を利用する方もいる一方で、
未利用の方も固定化している印象もあります。

それでも、ふるさと納税=返礼品ゲット!
のイメージは定着しています。

ふるさと納税の利用サイトをみても明らかです。

たとえば、下記は「ふるさとチョイス」の返礼品を
カテゴリー別に示したサイトです。

返礼「品」ということで「モノ」が目立ちます。

返礼サービス ふるさとの現状と課題

2023年(令和5年)の2月から3月の確定申告期、
実家の町内でご不幸が相次ぎ、私も参列していました。

高齢の方が亡くなると、

  • 配偶者に先立たれた独居老人
  • 住居の空き家化

といったことが話題になります。

ちょっと意外ですが、上記の問題は
ふるさと納税の返礼品で関連します。

ただし、返礼「品」というモノではなく、
サービスというコトでの対応です。

  • 見守り(安否確認)
  • 空き家管理
  • お墓の管理

といった返礼サービスがあります。

■見守り(安否確認)

下記は見守りサービスの一例です。

見守りサービスでは、当該自治体に居住している方を
指定された事業者が訪問するスタイルのようです。

■空き家管理

訪問の回数や管理対象が屋外・屋内と異なりますが、
ふるさと納税の自治体に家屋があることが条件です。

■お墓の管理

掃除の代行が中心です。

「墓じまい」に関連したサービスを提供している
自治体もあります。

毎年ふるさと納税を利用している方も未利用の方にとっても
返礼「品」の印象が変わるかもしれません。

返礼サービス 所得税と相続をつなげる

ふるさと納税は所得税・住民税と関わる制度です。

納税者個人の単年度で完結する「寄附金控除」といった
ふるさと納税の利用があります。

一方で、見守り・空き家・お墓の管理という切り口では、
中長期の「相続」が関連します。

ふるさと納税での見守り・空き家・お墓の管理の返礼は
相続問題の直接の解決にはつながりません。

とはいえ、時間を稼ぐ手段にはなります。

ふるさと納税の返礼をサービスから見直すと、
これまでと異なる利用ができるかもしれません。

 

蛇足
見守り・空き家・お墓の管理の返礼サービスに目を向けると、
文字通りの「ふるさと」納税となりそうです。

蛇足2
家族とは異なる第三者によるエンディングノート作成
といったサービスもあります。

「終活」関連の返礼サービスも増えるかもしれませんね。

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