「確定申告のお知らせ」が届かないとスタートできないのか?
どんな状況からスタートなのかが問題になります。
「お知らせ」 やきもきする通知
2022年(令和4年)2月、確定申告を目前の時期に
とある通知が話題になっています。
その通知とは、「確定申告のお知らせ」です。
例年であれば1月中に税務署から送られてくる通知です。
2022年はこの通知が2月にずれ込んでいます。
役所からの通知を待ち望むことはあまり多くありません(笑)。
とはいえ、確定申告には、
- 納税の義務
- 申告期限
- 上記に違反した場合のペナルティ
という制約があるので通知一つでも気がかりです。
「お知らせ」 どんな記載内容か?
納税者の気持ちをやきもきさせる「確定申告のお知らせ」の
記載内容を知っておくと、不安が減ります。
まず、誰を対象に「お知らせ」が送られるかというと、
- 前年に確定申告をした方で
- 翌年も申告が必要と見込まれる方
が「お知らせ」の送付対象です。
e-Taxを利用した場合はメッセージボックスに「お知らせ」が
格納されます。
「お知らせ」の記載内容は以下の通りです。
はがきの場合
漢字ぎっしりで圧迫感があります(笑)。
メッセージボックスでの内容でご紹介すると、ちょっとわかりやすくなります。
上記以外にも「財産債務調書」や「国外財産調書」への言及もあります。
確認すべきデータは、主に下記が対象になります。
- 利用者識別番号
- 所得税に関する事項
- 消費税に関する事項
- 納付に関する事項
具体的な内容では所得税の場合、下記を確認します。
- 申告の種類(白色/青色)
- 予定納税額
消費税の申告がある場合では以下を確認します。
- 届出書の提出状況
- 中間納付税額
納付に関連した事項では、
- 振替納税制度
- ダイレクト納付
といった納税手段の利用状況の確認をします。
「お知らせ」の内容はどれも確定申告書に記載したり、
納付を完了するための関連事項といえます。
「お知らせ」 これがないと始まらないのか?
「お知らせ」の記載内容は確定申告を進める上で
欠かせない内容です。
そのため商工会での税務支援でも持参が求められています。
下記は私の住んでいる石川県の商工会(能美(のみ)市)の案内です。
初見のお客様や年一(ネンイチ)のお客様での対応では、
「お知らせ」の記載内容は確認したい対象です。
その一方で、「お知らせ」の記載内容は税務署だけが知っている
というデータではありません。
「お知らせ」の内容は申告をされる方で管理しているはずの内容です。
「お知らせ」がまだ届いていないから確定申告の処理ができない
という状況は改善の余地があります。
蛇足
2022年(令和4年)金沢国税局管内での「確定申告のお知らせ」は
2月8日以降に確認できるようです。
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