使いこなしているスキルやツールはいくつあるか?
不十分じゃだめなのか?

「食べ放題」や「詰め放題」といった売り文句をみると、
つい頑張ってしまいそうになります(笑)。

使ったお金以上の見返りを期待してしまうのは人情です。

とはいえ、直感的な人情が仕事の邪魔になることもあります。

美味しさも無病息災も

使いこなす 損はしたくない!

人は得をすることよりも損をすることに敏感です。

行動経済学からの知見ですが、言われるまでもありません(笑)。

何かしらの習得を目指してのスキルアップや業務の改善での
ツールの導入には投資・出費がつきものです。

スキルにもツールにも投資・出費以上の見返りを期待してしまいます。

不十分な見返りでは損という残念な印象となります。

他方、損をしたくない直感的な人情が邪魔になることもあります。

使いこなす 研修が欠かせない理由とは?

税理士業では、毎年6月から9月は閑散期とされています。

法人の3月決算・5月末申告、10月以降の年末調整・確定申告
といった間の穏やかな時期と言えます。

研修やセミナーも盛んに開催されている時期です。

私もウェビナーを利用して研修に参加しています。

税理士資格を取得してもまだ勉強が続けるのか?
と疑問に思われることもあります。

ひょっとすると、何かやらかしてペナルティでの研修か?
と誤解されるかもしれません(笑)。

車の運転での道路交通法違反による講習義務の追加
といったような研修は税理士にはありません。

研修やセミナーに参加しているのは、

  • 制度や仕組みに使いこなせていない面があるから

という理由が挙げられます。

会計であれ税法その他の法律であれ、知識は本や資料など
入手しやすい対象です。

一方、知識や理解を当てはめる・利用する局面は
直接対応する件数も内容も限られてきます。

理解しているつもり、法律や制度をわかっているつもりでも、
理解も現実の当てはめにも不十分な可能性があります。

使いこなせていない面を補う理由があるわけです。

使いこなす 不十分じゃだめなのか?

税理士の資格を持ち、登録していても不十分な面があります。

資格や資格に伴っているはずの知識や理解を使いこなすために
研鑽の余地があるわけです。

完全無欠に知識や理解を使いこなせる状況を期待しては
いつまで経っても何もできないとも言えます。

税理士業に限らず、他のスキルやツールの利用にも当てはまります。

使いこなせているスキルやツールはいくつあるか?
という問いは圧迫面接にしかなりません(笑)。

スキルやツールは使いながらレベルアップをしたり、
サポートを受けることで損を避けられます

税務会計の知識や理解が不十分ではだめなのか?ではなく、

  • 不十分だから税理士のサポートを活用する
  • 不十分な面を協働で補う

といったとらえ方につながります。

使いこなせていない状況だからこそ協働でのアプローチが有効です。

 

蛇足
アイキャッチ画像は「氷室まんじゅう(和乃菓ひろの 石川県白山市)」です。
江戸時代の加賀藩から将軍への「氷室」の献上が由来ですが、
現在では7月1日前後におまんじゅうをいただくイベントです。
食べ比べの需要を狙って品ぞろえを増やすスーパーも増えています。

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■林友範税理士事務所

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