税務カレンダーは経営に必要なツールか?
おまけ:税金は何種類ありますか?

カレンダーはスケジュール管理の定番ツールです。

期限の管理だけでなく、お金の管理にも有効ですが、
使い方次第で効果の幅に違いが出ます。

サクサクっといただきました

カレンダーの幅 税金は何月?

5月下旬から6月にかけて「租税教室」で登壇する機会があり、
小中学生の授業に参加しています。

一方的な講義にならないようにクイズなどを交えています。

定番の質問に、日本の税金の種類はいくつ?という問いがあります。

大人でもピンとこないかもしれません。三択でお考えください。

  1. 20種類
  2. 50種類
  3. 100種類

正解は記事末尾の「蛇足2」へ(笑)。

ついでにもう一問、

  • では税金を納税する月はいつでしょうか?

カレンダーの幅 税務カレンダーは必要?

税金を納税する月という質問は漠然としているので、
ちょっと意地悪な質問かもしれません。

2月・3月は確定申告期なので所得税の納税が連想できます。

他方、事業経営の視点からは納税は「毎月」ある
といっても過言ではありません。

たとえば、源泉所得税の納付。

毎月10日が納付期限です。

法人税や消費税は通常決算から2か月以内に納税ですが、
他にも中間納付があります。

法人であっても雇用にともなう源泉所得税納付があり、
年末調整・法定調書の手続きもあります。

固定資産に関連する償却資産税の申告も見落とせません。

申告税だけが税負担ではなく、固定資産税や自動車税
といった税目も負担の対象です。

事業経営ではなんやかんやと毎月税金の対応が必要
といっても大げさではないわけです。

税負担や手続き上の負担を管理するツールとして
カレンダーとにらめっこする機会は増えます。

カレンダーの幅 月次決算とにらめっこ

納税のタイミングや処理の管理のための「税務カレンダー」は
スケジュール管理に有効なツールです。

年間、数か月後の将来を見越して準備や管理をしておけば、
処理や手続きや資金繰りでのトラブルは避けられます。

他方、税務カレンダーのみが必要なわけではありません

税務とも関連する人事・労務のバックオフィス業務にも
社会保険の処理や手続きなどに期限があります。

事業経営では税金も社会保険も重要な管理対象ですが、
資金繰り全体の一部です。

税務カレンダーや税務だけの資金繰りが必要になる
という見方は一面的になります。

カレンダーは期限の管理や資金繰り管理に有効なツールですが、
自社に合った管理のためのカレンダーが必要と言えます

月次決算とも関連させつつカレンダーとにらめっこ
という展開をしていくことになります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は「ル・クレール(石川県能美市)」のごまクッキーです。
ごまは地味な食材ですが香ばしさがクッキーに合っています。
こぼれやすいのは私の無作法ではなく、素材のせいにしています(笑)。

蛇足2
クイズの答えは、約50種類です。
税理士が主に扱う税目が法人税・所得税・消費税・相続贈与税
と一部の税目なので税理士目線でも多く感じられます。

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