気乗りしない学習をITとAIでアシストする!
定額減税ふたばとPopAiを見比べる!
税理士は職業柄、勉強には慣れています。
得意かどうかは別にしてですが(笑)。
それでもテーマごとに取り組む姿勢には差があります。
気乗りしない学習でも乗り切る工夫に魅力があります。
気乗りしない 慣れと好き嫌い
税理士試験は難度の高い試験の一つではありますが、
科目・形式・日程が固定化されています。
計画的に合格水準を狙っていける面があります。
一方、実務となると突発的・ゲリラ的な学習に迫られる
といったこともあります。
たとえば、2024年(令和6年)6月からの「定額減税」。
所得税3万円と住民税1万円の減税となる政策です。
特徴は「減税」であって、「給付」ではないことです。
毎月の給与からの源泉徴収であれ、年1回の確定申告であれ、
所得税・住民税と関連した処理が必要となります。
働き方が多様化している上に、定額減税は2024年限定の措置です。
混沌・混乱が予想されます。
気乗りしないものの、実務上知らないでは済みません。
気乗りしない 定額減税をIT・AIで学習
定額減税については国税庁も特設サイトを設けています。
年末調整、確定申告に続いてチャットボット「税務職員ふたば」も
定額減税バージョンで登場しています。
解説の資料を地道に読み進めることが学習の定石ですが、
チャットボットの利用も併用できます。
とはいえ、当局謹製のチャットボットだけでは面白みに欠けます。
AIサービスの「PopAi」も利用してみます。
PDFファイルをアップロードして読み込ませることで、
チャットボットとして利用できます。
PopAiには国税庁公表の資料「令和6年分所得税の定額減税Q&A」を
PDFファイルで読み込ませて利用します。
ふたばとPopAiには退職と再就職をした場合の処理について質問しました。
ふたばは再就職により場合分けした回答を提示してきました。
再就職をした場合では、再就職の時期でさらに場合分けをしています。
すっきりした応答です。
従業員の出入りの多い事業者にとっては不安の多い、
もやもやした下半期となりそうな印象です(笑)。
一方のPopAiの回答は以下の通りでした。
ふたばの回答を要約したような回答でした。
気乗りしない 課題は応答の水準
AIやチャットボットといっても応答には違いがあることがわかります。
定額減税仕様のふたばは質問を場合分けしており、
PopAiに比べて的確な応答となっています。
とはいえ、こうした評価や見比べができるかどうかは
利用者次第という限界がみえてきます。
PopAiの生成した回答・文章も破綻していません。
回答から参照箇所をたどり確認することもできます。
AIを利用する側の質問の内容や細分化、的確さといった質、
さらに生成された回答を読み取る読解力が重要です。
AIの回答の精度を比べながら、利用する側の問いかけのの精度も
上げていく必要があります。
対応する対象が曖昧でピンボケしていては問いもズレます。
AIが的確な返答をしても利用者が読み取れる水準でないと
パッとしません。
定額減税が好きになれるかどうか棚上げがおすすめです(笑)。
生成AIのチャットボットを利用した学習の試行錯誤
といったきっかけとしては面白い選択肢です。
蛇足
アイキャッチ画像は親戚よりいただいた内祝のまんじゅうです。
小学校に入学したお祝いということでいただきました。
石川県加賀地方では赤飯とまんじゅうのセットが内祝での定番です。
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