ヘンな経費は目につきます!?
後悔しないための経理処理
ヘンだよなー、と言うか言われるかの違いは
大きいはずです。
不安を残さない経理処理の出番です。
ヘンな経費 きっちり経理!?
確定申告期に入ってから商工会での税務支援に
参加する日が続いています。
商工会での税務相談や申告書の確認といっても
特殊な決算書や申告書があるわけではありません。
毎度おなじみの顔ぶれという書類です。
とはいえ、応対する書類や相談は通常の3倍!
どころではありません(笑)。
数十件の申告や相談と出会うことになります。
一つ一つの決算・申告の内容は異なるものの、
- また、お会いしましたね
という処理が連続します。
そうした状況に身を置くと、
- これって、ヘンだよなー
という処理への感度が高まります。
そうした違和感は、
- 収入よりも経費で強まる
という印象があります。
ヘンな経費 違和感の背景
ヘンな経費に対する感度は、
- 収入より詳細に見える化
- 無理筋の経理処理
- 経理処理の誤解
- 検討の不十分さ
といった背景があります。
事業規模を知る上で収入(売上)は最も注目される勘定科目です。
その一方で、決算書(青色申告)では、
- 売上
- 雑収入
- 家事消費
- 月別売上高
と情報量は限定されます。
これに対して経費は勘定科目が多く、追加も可能です。
売上高だけでは情報は事業規模に限られますが、
経費に着目すると事業内容が反映されてきます。
たとえば、施工業者であれば、
- 売上原価
- 水道光熱費
- 減価償却費
- 外注工賃
といった経費に注目します。
雇用が多い場合であれば、
- 福利厚生費
- 給料賃金
がチェック対象になります。
その一方で、不動産所得の決算書であれば、
上記の様相とは異なります。
何でもかんでも経費に計上してしまうと、
- 売上と関連しているのか?
とツッコミどころをさらしてしまいます。
「費用収益対応の原則」というと堅苦しくなりますが、
ヘンだよなーという違和感の言い換えともいえます。
また、誤解による経費の処理がヘンな経費になる
といったことがあります。
たとえば、倒産防止共済。
「保険料」・「損害保険料」・「支払保険料」といった勘定科目で
計上すれば違和感はありません。
しかし、不動産所得では御法度となります。
うっかり早合点をしてしまうと、後の祭りとなりかねません。
ヘンな経費 後悔しないための経理
多額になる経費をめぐっては、
- 修繕費
- 資本的支出(固定資産→減価償却費)
による取り扱いの違いが損益に影響を及ぼします。
(固定資産台帳を確認していますか?)
経費の処理は領収書やレシートがあれば後回しでOK!
と誤解されがちです。
- お金の支出が必ず経費とはならない
- 想定した経費のズレは損益・税負担に影響する
といった問題を後に残します。
タイムリーな経理が防げるはずの負担を防ぎます。
決算書の作成後に「ヘンだよなー」という目線で見直すと、
経理での改善点が見つかるかもしれません。
蛇足
確定申告期に通常の業務に税務支援の参加が加わると、
量的な経験値は上がります。
感度が上がる、勘働きが向上する面があります。
同時に課税当局にいれば、当然それ以上の機会がある
ということも思い当たります。
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