期限ありのワンオベでスキルアップ!
経営者の基礎体力作り

見た瞬間にネガティブな印象を感じることばでも、
見方次第でポジティブな一面も見えます。

未熟だからやってみる・できることもあります。

未熟でも尖ってる栗

ワンオペでUP マイナスイメージのみ?

ことばの使い方次第で印象が変わることがあります。

たとえば、相続後の検討。

  • 死んだ後の始末をつけておく!

身も蓋もない上に胆力や気力のある方だけが挑めそうで
かえって気が重くなります。

  • エンディングノートを作成する
  • 家族と将来のことを話す
  • 終活を考えてみる

印象の違いは当事者の取り組み方に影響します。

また、同じことばでもとらえ方次第で通常とは異なる意味で
ポジティブな一面がみえることもあります。

たとえば、「ワンオペ」。

ワンオペでUP 経営者は万能?

和製英語「ワンオペ(ワンマン・オペレーション)」は、

  • 丸投げ
  • 名ばかり管理職
  • ブラック企業

と仕事との関連では否定一色といった印象のことばです。

ワンオペでの就業環境の報道をみるとゲンナリさせられます。

一方で、創業から間もない時期の経営者や小規模の経営であれば、

  • 事業計画の作成
  • 資金調達
  • 創業・開業にかかる手続き
  • 営業
  • 製造
  • 開発
  • 販売
  • 宣伝
  • 経理
  • 雇用 etc

とワンオペが初期状態ともいえます。

早い段階で売上を伸ばして、お金も人材も確保していくことは
経営の安定につながっていきます。

と、経営者のワンオペ状態を過渡的にとらえることもできます。

一方で、創業間もない・小規模な組織だからこそ、
経営者の基礎体力作りができる一面もあります。

経理・会計や税務申告は専門用語や決算書・申告書が並ぶ
門外漢が近寄りがたい分野です。

反面、経理・会計や税務申告は事業・お金と直結しているため、
経営者が無理解で済むわけもありません。

経営者が万能である必要はありません。

ただし、経営の動向を左右することになる仕組みの理解は
経営者の基礎体力作りになります。

そうした理解は独力・独学である必要はありません。

外部の力、税理士のサポートが役に立ちます。

ワンオペでUP 未熟だからできる!

税理士としての視点から経営者をみたときに、

  • 本当にわかっているのかな?

と不安を感じるときがあります。

年長であったり、長年事業を続けている経営者であれば、
会計・税務の理解に支障がないはずという前提があります。

税理士は試験官でも調査員でもありません。

会計や税務の知識を背景に経営者をサポートする存在です。

サポートは事業の内容や規模によっても変わりますが、
経営者の知識・経験・理解力も折り込むことになります。

経営者の会計や税務の知識や理解が曖昧なままでは、
不充分な成果や誤解が残るかもしれません。

創業間もない頃や事業規模が大きくない状況であれば、
経営者がワンオペ状態ともなります。

一見すると経営者のワンオペ状態はネガティブな印象ですが、
未熟だからこそ経営者の基礎体力作りもできます。

経営者にとっての成長は売上高や従業員の数だけではありません。

会計や税金への理解を深めるスキルアップも成長です。

 

蛇足
未熟な状態で落ちてしまった栗をみかけると、
もったいない!という思いばかりが残ります。
トゲが痛くて拾うこともできず歯がゆい限りです(笑)。

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