中小企業はモハメド・アリになれるか? 減資?、特例?

我ながらけったいなタイトル。


最近の日本のトラクターはやけにかっこいい。

中小企業とアリ 減資で中小企業化

コロナ禍で中小企業化している大企業が増えています。

なんだかわかりにくいのですが、会社の資本金を1億円以下にすると、
法人税法上の中小企業になります。

別の法律、たとえば中小企業基本法では別の定義があったりもします。
(業種ごとに中小企業となる資本金や従業員数が決められています)

減資(げんし)というとなじみのない処理です。

ざっくり表現すると、帳簿上の資本金勘定を減らす処理です。
あくまで帳簿上の処理なので、お金が出ていくわけではありません。
(お金の出ていく有償原資は今回スルー)

株主総会の特別決議が必要だったりと手続きは必要ですが、
減資による中小企業化にはメリットがあります。

中小企業とアリ 減資のメリット

大企業が減資をして中小企業化するメリットは、
・赤字の解消
・競争力の強化
といった観点から整理できます。

帳簿上の赤字が累積しているときに減資をすると、
資本金が繰越利益剰余金に振り替えられます。
((借方)資本金 / (貸方)繰越利益剰余金)

こうした減資による赤字の解消は一過性の効果です。

これに対して、減資による中小企業化での競争力強化は
中長期的な経営に影響します。

法人税の仕組みを通じて、制度の利用を選択した場合に
企業の法人税などの負担が減るということです。

特定の生産設備への投資に対する減価償却を促進できれば、
減価償却費UP→経費UP→利益DOWN→法人税DOWN、
といった効果が得られるわけです。

大企業には無い選択肢が、中小企業にはあるともいえます。

中小企業とアリ 蝶のように舞い、蜂のように刺せるのか?

なんだか中小企業には魅力的な選択肢がひろがっている印象です。

大企業が中小企業化すると、ヘビー級でありながらも軽快なフットワークで
蝶のように舞い、蜂のように刺すといわれたモハメド・アリにもなれそうです。

というよりも、多くの中小企業が既に強化されているのでは?、
とすら思えます。

現実はそうしたフワッとした誤解とは異なります。

誤解が生じるのは、発想の順序に原因があります。

優遇制度がある→経営にプラス、という発想では、
経営上のどんな理由や判断で優遇制度を利用するか、
といった見方が欠けています。

優遇制度があるから経営計画をたてるのではなく、
経営の目標や計画上、優遇制度を利用する方が筋が良いわけです。

法人税だけでなく、補助金や助成金にもこうした考え方は当てはまります。

 

蛇足
コロナ禍以降の各種のサポート制度は魅力です。
とはいえ、制度→経営判断で泥沼化はスルーしたいところです。

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