これって銀行のナッジ? インターネットバンキングがおすすめな理由

何年か後に気づくことかもしれません。

銀行のナッジ 見えているけど気づかないナッジ

「ナッジ(nudge)」ということばを最近みかけます。

「肘を軽くつく」や「そっと後押しする」といった意味です。

行動経済学の成果の一つです。

2021年(令和3年)コロナ禍では、スーパーのレジなどでも
ソーシャルディスタンスが求められています。

行列での距離を保つために、床に靴のマークが貼られていて
それとなく人と人との距離を保つようにされています。

露骨な強制ではなく、自発的な行動を促すスマートな
印象を受けます。

ナッジにはスマートな印象があります。

その一方で、ナッジに対しての反応が鈍感だと
いつの間にか不利益になる可能性もあります。

銀行のナッジ 店舗内店舗・窓口予約・夜間金庫廃止

銀行のリストラが静かに進行中ということは以前紹介しました。
(金融機関の静かなリストラを見逃さない 店舗内店舗(ブランチ・イン・ブランチ))

店舗内店舗」といった金融機関の支店のリストラという
ハード面での変化です。

金融機関のリストラはソフト、サービス面でも出始めています。

最近では、一部の金融機関で窓口への来店に予約を求められる
ケースがみられます。

窓口でのサービスを再編していく一環です。

さらに、夜間金庫を廃止する金融機関もあるようです。

飲食店や小売業といった現金取引が多いビジネスでは、
銀行の閉店後の預金手段として夜間金庫が使われています。

しかし、最近ではキャッシュレス化での取引も増えているため、
夜間金庫を廃止する動きも出始めたわけです。

銀行のナッジ インターネットバンキングで先手

店舗内店舗・窓口の来店予約・夜間金庫廃止といったことは
金融機関のリストラととらえることができます。

経済の低成長・低金利時代に合わせた金融機関の生き残り策
ともいえます。

金融機関の静かなリストラは、個別でみるとちょっとした変化
にすぎません。

見て見ぬふりをできる変化かもしれません。

とはいえ、こうした金融機関の変化が一時的ではなく
今後の金融機関の営業スタイルの変化だと見通すと、
金融機関を利用する側にも変化が必要なことがわかります。

・リアル店舗(支店)の減少
・キャッシュレス化
・ウェブサービスの利用
上記の変化がそれとなく後押ししているのはウェブサービス、
インターネットバンキングの利用です。

今利用している金融機関のウェブサイトを確認しつつ、
インターネットバンキングの利用で先手を打っていくことが
変化に慌てない・困らないための対策につながります。

 

蛇足
銀行の来店予約は、ウェブから行うスタイルが目立ちます。
なんだか皮肉な印象もあります。

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