税理士報酬が高いと感じる理由とは?

ぼったくりではありませんよ、というお話です(笑)。

報酬が高い? 金銭感覚が機能しない

「お値段以上」・「コスパ」といった宣伝文句は毎日みかけます。

身銭を切るならば、納得のいくお金の使い方をするのは当然です。

スーパーやコンビニなどよく利用する買い物での支払いでは、
金銭感覚が鋭敏に反応するはずです。

金銭感覚といっても値段だけではなく、購入するモノやサービスとの
バランスを織り込んだ金銭感覚です。

値段の高さや安さだけではなく、品質やサービス内容を想像しながら
購入するかどうかを決めるはずです。

その一方で、あまりなじみのない取引では金銭感覚は鈍ります。

とりわけ専門性の高いサービスでは、
・何がサービス内容かわかりづらい
・何を基準に値段を考えたらよいかわからない
といった不安がつきまといます。

報酬が高い? 激安の裏側にある落とし穴

私も提供している税務会計サービスでは、時折激安料金の広告が
みられます。
(たとえば月1万円未満といった料金です)

現在、税理士の報酬や料金は自由に設定できます。

とはいっても、同じように見えるサービスが大きく異なる料金では
利用される方に不安の種になります。

まず、激安の料金を示している税務会計はサービスを見たときには、
税理士がサービスを提供しているかどうか確認すべきです。

税務相談も申告書の作成も税理士のみが行えます。

別の視点からみると、サービス提供でのトラブルが生じた場合には、
その税理士を訴えることも可能です。

金銭上の不利益を被った場合には、賠償を請求できます。

仕事に細心の注意を払ってるとはいえ、完全無欠とは言い切れません。

私も税理士賠償責任保険に加入しています。

いわゆるニセ税理士には、そういった保険を期待できません。

また、申告後に税務調査があった場合でも「税理士証票」をもたない
ニセ税理士は応対できません。

ニセ税理士との関わりは、免許も保険も無しの車に乗せられるようなものです。

なお、税理士が提供しているサービスで低価格の場合には
サービス内容の詳細を確認すべきです。

低価格の金額だけをみていても、自分にとって必要なサービスと合うか
どうかはわかりません。

ウェブサイトに報酬や料金の設定を出している税理士や会計事務所が多いはずです。

どこか一つのサイトではなく、複数を比較をすることがおすすめです。

報酬の比較をすることで、税理士の提供しているサービスだけでなく
自分が必要としているサービスの内容もはっきりしていきます。

報酬が高い? 税理士を味方にしておくメリット

税理士といった専門家を味方にしておくメリットがあります。

専門家の持っている知識や経験を一挙に利用することができます。

時間や労力の負担が大幅に減ります。

未知のトラブル対応で不安になることもグッと減ります。

サービスを利用するというと、必要なときに利用することが一般的です。
(たとえば、髪を切りに行くなどです)

これに対して、事業活動で税理士への依頼をするという場合、
長期継続でのサービスの提供が主流です。

経営は現在だけでなく、将来にわたって続いていくことが前提です。

長期の経営にかかる負担を分担するという点でも、税理士が提供する
長期継続でのサービスが有効になります。

事業活動の価値と比べてみて、税理士への報酬が高いかどうか
検討していただくことをおすすめします。

 

蛇足
ウェブサイトの報酬や料金だけをみてもピンとこないときには、
お問い合わせいただければ幸いです<(_ _)>。

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