大人の教養簿記Vol.1 電卓叩けばOKでしょ?
残念なアプローチを回避
年末年始にちょこっとスキルアップ。
簿記とか会計とかって何それ?、おいしいの?
といったところからでもステップアップできます。
電卓叩けば? 残念な誤解
スキルアップでもリスキングの対象でも当てはまるのは、
- パソコン(Excel・プログラミング等々)
- 英会話
- 会計
といったところが連想できます。
書店でも上記だけの棚が設置されているくらい目につきます。
会計の知識や理解の重要性は著名な経営者やコンサルタント、
税理士などが強調しています。
会計を知らない・わからないとは言いにくい状況があります。
一方で、会計の知識や理解がそれほど必要と感じない、
大したことないのでは?とも感じるかもしれません。
- 会計知識がなくても生活も仕事もこなしてきた
- 会計処理といっても所詮お金の動きの後処理にすぎない
- 税理士や税務署が騒ぐだけの事務処理
- 電卓が叩ければOK!? etc
上記の実感には会計への誤解や知識・理解の不足が混在していますます。
ちょっとずつ解きほぐしてみていきます。
電卓叩けば? アプローチ各種
「過去の自分をぶん殴りたい」という表現があります。
たとえば、私の会計の認識。
残念すぎます。
税理士試験で苦労するわけです(笑)。
会計、とくに簿記は経済取引を特定の形式と考え方で処理します。
電卓を叩くといった処理はイメージの一面でしかなく、
しかも現状電卓はツールとして主役ではありません。
残念なアプローチをとってしまうことで、かえって理解が遠のく
といったことがあります。
下記も残念さでは丙丁つけがたい会計のとらえ方です。
- 簿記の歴史的な流れがわかれば、
- 簿記の検定に合格すれば、
- ビジネス書を多読すれば、
- 会計ソフトさえあれば、
会計がわかる・使えるというとらえ方は誤解です。
- 中性のヨーロッパから現代の仕組みの理解では話が遠すぎます
- 不十分な理解で合格していてもわかっているとは言えません
- 仕組みの理解を欠いた多読は時間の浪費です
- 会計ソフトを運用する側が問題です
会計、とくに簿記に対象を限定すると、
- 基本的な知識
- 処理や手続きの仕組み
- 関連する処理
といった理解があると誤解や残念なアプローチは防げます。
電卓叩けば? 教養は難しくない!
実務者の養成であれば、具体的な処理が優先となりがちです。
大人の教養の簿記といったアプローチであれば、
- 理解を優先
- 細かな処理や知識はカット
と気楽に臨めます。
実務で実行する簿記の習得には理解だけでなく演習・反復が必要です。
教養であれば遮二無二に電卓を叩くことはありません。
リテラシーを高める一環として教養の簿記がおすすめです。
蛇足
会計・簿記・経理は区別がつきにくいことばです。
ザックリ分けると以下の通りです。
- 会計:財務諸表作成や利益管理までカバーする枠組み
- 簿記:取引を財務諸表作成につなげる技法
- 経理:簿記を含めた経営のお金に関する処理全般
教養としての簿記では関連する会計も経理も含めていきます。
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