税理士が記帳を避けているは誤解です!
経営力強化の鮮度と質を記帳で確保する!
自社で積極的に記帳をしましょう!という呼びかけは
ことば足らずだと誤解されがちです。
税理士が記帳を面倒と嫌がっている見方もありますが、
もっと経営者目線での見方がおすすめです。
記帳の環境も変化が強まっています。

未成年でもOKの大人の味
自社で記帳 建前と本音?
税理士業は税務相談や税務申告書の作成がメインですが、
「記帳」も目立つ業務内容です。
個人事業であれ法人経営であれ、帳簿がないことには、
決算も税務申告もあったものではありません。
記帳の進め方では大別して2つの選択肢があります。
- 自社での記帳
- 税理士に依頼
税理士が進める選択肢は前者の自社での記帳なのですが、
ことば足らずによる誤解を受けやすい面があります。
税理士側の思惑が誤解の的です。
- 建前‐経営力強化として自社での記帳を重視すべき
- 本音‐面倒な記帳業務を避けたい
「本音」がまかり通りそうなので(笑)、ことばを補う必要があります。
自社で記帳 経営判断の材料の鮮度と質
自社での記帳が経営力の強化につながることは確かですが、
ことばを補って解像度をあげることで納得できます。
経営力の強化には判断材料としての「鮮度」と「質」が大切です。
鮮度も質も自社での記帳と関連します。
「鮮度」はお金の動きをいつ知るか、計上するかとも言えます。
売掛金の入金であれ、買掛金の出金であれ、タイミングや金額は
経営状況を左右します。
誤入金の放置や運転資金の不備も経営のトラブルになります。
「質」はお金の計上と経営への影響に関連します。
たとえば、役員のプライベートでの立て替え払い。
曖昧に放置していても、「役員貸付金」として計上して、
早期に解消すべき対象となります。
自社で記帳を進めていれば、会計処理の鮮度や質は向上できます。
他方、記帳を外注に頼っていると、鮮度や質が弱まり、
経営の判断材料としては残念な状況になります。
自社で記帳 環境が大きく変化!
記帳の環境にもITやAIによる変化が強まっています。
パソコンや会計ソフトが手頃になっていることに加えて、
クラウド会計などのクラウドサービスが増えています。
会計データをデジタルで処理できる環境が強まっています。
アナログの書面をデジタルに変換するAI-OCRの利用も
生成AIにより手が届く段階にきています。
経営力強に自社の記帳は有効でも処理が重荷になるとは限りません。
ITやAIを利用、税理士のサポートでの自社での記帳の強化は
選択しやすい状況になってきています。
蛇足
アイキャッチ画像は「うなぎパイV.S.O.P.(春華堂 静岡県浜松市)」です。
芳醇な香りがうなぎパイの味を引き立ててくれています。
残念ながらブランデーではなく、コーヒーと一緒にいただきました。
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