住民税版の申告書作成コーナーとは?
義務・負担だけじゃない税務申告!?
行政サービスを積極的に利用する一例です。
所得税版とは違う利用もありそうです。
住民税版 国税版は定着
税務申告は堅苦しい・厳しい・古臭いイメージかもしれません。
残念なことにほぼ正解です(笑)。
たとえば、所得税の確定申告。
毎年冬の恒例行事でありながらも、定番のトラブルが絶えません。
一方で、国税庁のサイトで利用する「確定申告書等作成コーナー」は
定着しています。
申告書の作成や提出だけでなく、税負担の検討にも利用できます。
税負担を早期に知っておくことで、納税を含めた資金繰りに有効です。
住民税版 住民への行政サービスの一環
所得税の確定申告を行うと、自動的に住民税の申告は不要となります。
とはいえ、住民税だけの申告をする機会もあります。
(どんな機会かは今回は割愛)
住民税のための申告書を作成して提出することになります。
残念なことに所得税版のようにオンライン処理では完結できません。
ただし、住民税の申告書の作成に限ると可能性があります。
たとえば、金沢市。
サイトの中に「市・県民税申告書作成及び税額試算システム」が用意されています。
「申告書作成」と「税額試算」が並ぶので不安を感じるかもしれません。
住民税の税負担額は所得税とは異なり役所で決定されます。
申告書の作成・提出と納税時期が開くことになるわけで、
「申告書作成」と「税額試算」の表現となります。
申告者を対象ごとに分けた作成メニューが用意されています。
小松市(石川県)の場合は下記の仕様となっています。
システムを提供している事業者による仕様の違いがありますが、
大きな違いはなさそうです。
所得税の申告が住民税の申告を兼ねることからもわかるように、
住民税の申告でも所得や所得控除の証明書が必要です。
給与収入での源泉徴収票や医療費控除の領収書等が必要となります。
住民税版 申告は行政サービス利用のきっかけ
税務申告は一般的には「義務」と「負担」のイメージです。
「ぢっと手を見る」心境になりがちです。
住民税の申告では、上記のイメージとは別の一面もあります。
金沢市の「住民税の申告が必要な方」が見逃せません。
所得と関連した行政サービスを利用できる仕組みがあります。
住民税の申告は行政サービス利用のための条件ととらえることもできます。
オンラインでの住民税の申告書作成・税額試算システムの利用には、
生活を支える選択ともつながっています。
蛇足
アイキャッチ画像は実家町内で撮影した柿の木です。
枝が折れんばかりの豊作でした。
残念なことは渋柿ということです(笑)。
「さわし柿」に加工されるまでは指をくわえて眺めるだけです。
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