税理士がバックレるってあるんですか? 懲戒逃れに歯止めがかかります!
世知辛いお話ですが、お伝えしておくべき内容です。
税理士バックレる!? ありがたみを感じます
「税理士」と「バックレる」ということばの並びには、
違和感を感じるかもしれません。
「バックレる」が「けつまくる」や「ずらかる」であっても
同じように違和感を感じると思います。
フリーランス・個人事業主の弱点の一つに信用力があります。
税理士という肩書きは、そうした弱点を補ってくれる点で
ありがたみを感じます。
その一方で、信用力を逆手にとって利用する
残念なケースもあります。
税理士バックレる!? 逃げ得はなくなります
2020年(令和2年)からのコロナ禍対策では融資や補助金が
連続して導入されました。
事業の継続を支援する点では効果を発揮しています。
(2021年の倒産件数は57年ぶりの低水準でした)
融資や補助金の申請に税理士が関わるケースも目立ちました。
反面、不正受給に関与した税理士が明らかになるといった
残念な事態が発生したこともあります。
そうした事態にともなってみられた現象に「バックレ」が
あります。
不正受給に関与した税理士が誰からバックレたかというと、
- 税理士
からバックレました。
より正確に表現すると、不正の追及を逃れるため、
税理士会より自主退会(廃業)したということです。
税理士でなくなれば、税理士としての懲戒請求を受けない
ということでのバックレ行為といえます。
(ほとぼりが冷めた頃に再登録での復帰もありえます)
税理士という肩書の信用を逆手にとった不正受給と
税理士登録制度の穴をついた懲戒逃れのバックレが
あったわけです。
上記のようなバックレ行為は今後歯止めがかかりそうです。
令和5年(2023年)4月より元税理士であっても在職中の行為に対して
懲戒と同等の処分されることになりました。
安直な再登録にも歯止めがかかります。
税理士バックレる!? 違和感を感じますか?
不正受給の問題では税理士のバックレ行為が法改正につながりました。
税理士制度の補強につながったともいえます。
一方、不正受給を受けた事業者は、
- 受給したお金の返還
- 社会的信用の失墜
- 詐欺罪
と大きなダメージとなります。
事業の継続に支障をきたしかねません。
不正受給での税理士の懲戒逃れは今後抑制されます。
対照的に不正受給に関与した事業者はそもそも逃げ場がありません。
不正受給の責任の所在を明らかにする問題とは別に、
違和感のある行為には距離をおく必要があります。
関与する相手方の肩書は判断の基準にはなりません。
蛇足
不正受給に関与した税理士の懲戒逃れは「切腹もどき」でした。
今後はきっちり「打〇首」が待ち構えています。
どちらにも関わりたくないものです。
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