現金商売 強さと弱点

現ナマ最強を今一度確認です。

1現金商売 何に強い?
2現金商売 弱点
3現金商売 キャッシュレスとの折り合い

現金商売 何に強い?

人口に膾炙(かいしゃ)しているフレーズで、現金商売は強いというものがあります。

とくに商売をしていなくても知っていたりするフレーズですが、何に対して強いのかと問われるとスッキリ答えられなかったりします。

答えは、資金繰りに強いということなのですが、少々大雑把な回答です。
ことばを補います。

一般に事業活動をしていると、消耗品などは購入の都度支払いをします。

その一方、仕入や家賃さらに人件費は月一回などの定期的な時期の支払いに限定されます。

もし売上が発生しても入金が数か月後となる手形だった場合、毎月の支払のための資金を工面しなければいけません。

現金での売上なら売上=入金となので、支払までに資金の余裕ができます。

資金の余裕は経営の判断の幅を広げてくれるので、経営に強味となるというわけです。

現金商売 弱点

現金商売は、事業活動の要となる資金繰りで強みを発揮します。

しかし、現金商売にも弱点はあります。

まず管理です。
紙幣4種類・硬貨6種類があり、おつりを想定した現金を一定量保持しておく必要があります。
多額の現金を手元に置き続けると盗難や横領の危険があるので、銀行に預金に行く手間も生じます。

次に取引の不透明化です。
入金に第三者が関連する銀行振り込みとは異なり、現金での相対取引は不透明になる可能もあります。
見方を変えて税務署の調査の視点に立つと、現金での取引は売上除外に注意する対象となります。
(売上除外と架空経費は申告NGの定番です)

現金商売の弱点は、内部管理と対外的な疎明性といえます。

現金商売 キャッシュレスとの折り合い

QRコード決済や消費税還元キャンペーンもありキャッシュレス化が広まっています。

事業者側に立つと、現金商売の弱点となる内部管理や対外的な疎明性を補ってくれる面もあります。

ただし、現金商売でのキャッシュレス化は折り合いを探る面もあります。

まず決済に際してカード会社などに手数料を支払う必要があります。

さらに入金までに時間を要する可能性もあります。

言い方をかえると、現金商売のキャッシュレス化は利益の低下と資金繰りを考え直す必要性もでてくることになります。

現金商売でのキャッシュレス化は、消費者・お客様の利便性の目線と事業者の経営との折り合いをつける局面となるわけです。

 

蛇足
現ナマってことばも死語になるんでしょうか?

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