モーニングサービス 曖昧な和製英語の使い道

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モーニングサービス 夏休みの定番!?

モーニングサービスといえば、私の小学生のころには夏休みの定番でした!?
毎朝6時前に起床して、近くの神社の境内でラジオ体操、その後町内のお寺で「お勤め」をしていました。
朝の読経(礼拝)なので、モーニングサービス(morning service)というわけです。

やけに宗教性の強い夏休みのルーティンでした。
といっても、私だけが風変わりな子供だったわけではなく、町内の小学生の大半が参加していたわけです。
(浄土真宗のお寺です)

朝のルーティンが、神社→寺というシンクレティズム(syncretism、諸宗教混淆)はおおらかとも、曖昧ともいえます。

私の小学生時代の夏休みのルーティン以上に曖昧な内容を含んでいるのが、和製英語の「モーニングサービス」です。

モーニングサービス 都会と地方のお客さん

一般に知られている「モーニングサービス」は和製英語です。

和製英語とは、日本風英単語です。
ナイター・シュークリーム・ノートパソコン等々、普段疑問に思わず使っています。

モーニングサービスは、カフェや喫茶店でのお得な(コスパの良い)朝食メニューです。
名古屋発の「コメダ珈琲」の影響もあり、お店というより時間帯でのサービスやメニューが際立っている例もあるようです。

よく知られている印象のモーニングサービスですが、地方に住んでいると違和感を感じることがあります。

東京など都市部で、朝の通勤途中にモーニングサービスを利用されている姿は日常的です。
個人で経営されているお店も、大手のフランチャイズ店も出勤途中に利用されるわけです。
(コロナ禍でのリモートワークの影響はともかくとして)
テイクアウトで利用している方もいますが、店内飲食が中心のようです。

一方、私の住んでいる地方でのモーニングサービスを押しているお店のターゲットで目立つのは、観光客です。
地方は車社会です。
朝食抜きや、朝食を自宅で済ます方以外の仕事をされている方では、コンビニで朝食を購入して、車内で運転しながら食事を済ませることが目立ちます。
(通勤する車の流れで、コンビニの繫忙に影響するわけです)
通勤途中にお店の中でモーニングサービスを利用される方は、それほど多くありません。

むしろ、金沢市では市内中心部の観光地に近いところでの観光客をターゲットにしたモーニングサービスが目立つわけです。

モーニングサービス 曖昧のメリットは

通勤途中であれ、観光時の朝であれ、利用する方にとってはコスパの良いモーニングサービスが魅力であることに変わりありません。

モーニングサービスという和製英語は、明確に定義づけられているわけではありません。
ことばの意味だけでなく、利用される方も通勤途中の日常の方、観光という非日常の方とばらばらです。

指示や決定や判断で曖昧さが嫌われるのは、結果というより責任の所在が不明になるからです。

結果良ければすべて良しという状況では、曖昧さも柔軟さやターゲットを広くとるメリットになります。

 

蛇足
車で通勤・外回りも車の地方では、朝食と昼食がコンビニで購入、車内で食事という方は珍しくありません。
好きな曲を聞き、喫煙も遠慮することなく、空調も好みで調整できる車内は理想的な個室です。

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