生産性を高める ヒトかモノかではなく

ヒトとモノはどちらかの選択肢ではありません。

生産性を高める いつだって必要

日本の企業の生産性が低いという指摘が定着しています。

フリーランスや個人事業者、小規模事業者が直接国際的な経済競争に巻き込まれることはまれです。

しかし、 長期の視点で考えると、生産性の停滞は必ず露呈します。
コロナ禍での補助や助成、融資の申請に際して、オンラインでの申請が円滑に進まなかったことや、リモートワーク化の遅延などは生産性の停滞の表れでした。

いつかやろう、いつかはできるだろうという希望的観測では、具体的な生産性の向上は望めません。

生産性は特定の時期や期間だけ向上を狙うものではありません。
いつだって必要なのです。

生産性を高める とある酪農家の場合

一般的な小規模事業者から少し離れて、とある酪農家での生産性向上の例を紹介します。

このとある酪農家は、夫婦二人で経営 、親牛(乳牛)60頭を飼育していました。
(ピンとこないかもしれませんが、日本の酪農家の平均的な規模です)
朝・昼・夕方と給餌をしますが、人間と牛とではサイクルが異なります。
また、餌といっても牧草だけではなく、配合飼料も給餌します。
(牧草3種類と配合飼料とも輸入品です)
さらに、個々の牛の状態により給餌の内容や量を調整する必要もあります。

牧草は、朝・昼・夕方と自力で給餌していました。
一方、数時間おきに給餌する配合飼料はロボット(自動給餌機)を利用していました。
ロボットは、牛舎内に設置されたモノレールで移動して、予めプログラミングされた量を個々の牛ごとに給餌する機械でした。
ロボットは、給餌後に元の位置に戻ると、自動的に給餌する配合飼料が補充されるという仕組みでした。

ロボットは、取り付けただけでは十分活用できません。
給餌
する対象の牛の状態を確認して、給餌する量をプログラミングで変更していかなければ、期待した成果は得られません。
普段の牛の管理とともに、導入したロボットの取扱い(プログラミング)も必要なわけです。

ロボットの導入というモノへの投資は、生産性の向上と結びつきやすいことです。
しかし、モノへの投資はそれを活かすヒトや仕組みが不可欠です。

以上とある酪農家がロボットを導入した時期は、20世紀のことです。

生産性を高める ヒトもモノも

コロナ禍でのオンライン申請やリモートワークが滞った際に、小規模な事業者では対応が難しいという指摘がありました。

確かに、大組織の方がヒト・モノ・カネで優位です。

とはいえ、だからといって小規模な事業活動しているから手が打てないわけではありません。

生産性を高めるというと、高額な設備の投資という印象があります。

しかし、 投資の金額よりも対象に焦点を変えた方が期待する生産性の実態が明らかになります 。

生産性の向上はヒトかモノかではなく、ヒトもモノも同時にとらえるテーマです。

 

 

蛇足
給餌期のプログラミング変更をしていたとある酪農家さん
早いところスマホもパソコンも使えるようになってほしいもんです。
(実家の親とオンライン 給付金をきっかけに)

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