確定申告は送信までが準備の対象です!
利用者識別番号とパスワードもお忘れなく!
確定申告のスムーズな完了には準備が欠かせません。
毎年のことだから大丈夫なはずという方は少なくありませんが、
申告をどう完了させるかのイメージで準備に違いがあります。
「送信」で申告完了になると、準備にも変化があります。
送信まで準備 準備は定番の課題
2月から3月は確定申告の時期です。
2月16日から3月15日は全国一斉に確定申告の受付期間となります。
限られた期間・時間のなかで間違いのない確定申告を円滑に完了
となれば準備が重要になります。
税理士に依頼する、市役所や商工会等での相談会場を利用する
と違いはあっても準備に違いはありません。
下記は石川県内の商工会が示している申告のための必要資料です。
確定申告に慣れていない方にとっては準備の対象が多い印象ですが、
税理士目線だと簡潔な印象のリストです。
送信まで準備 忘れがちな利用者識別番号
事業所得や消費税の確定申告であれば、
- 売上と経費に関連した資料
- 請求書、領収書、クレジットカード明細
- 家事按分関連資料
- 売掛帳・買掛帳等
- 固定資産台帳
- 銀行通帳 etc
と関連資料があります。
所得控除ではふるさと納税や医療費控除、災害による雑損控除など
と納税者の生活を反映した資料も準備の対象です。
なんやかんやで準備する資料はあります。
とはいえ、上記までの資料は決算書や申告書の「作成」までが対象です。
確定申告は、「申告」と「納税」がセットで完了となります。
「申告」を書面で済ませるのではなく、e-Taxで「送信」するのであれば、
「利用者識別番号」とパスワードも確認の対象です。
利用者識別番号はマイナンバーカードがあればウェブ上で確認することができます。
(「マイナンバーカード 利用者識別番号」で検索)
送信まで準備 後始末は来年の準備へ!
e-Taxでオンラインでの送信による確定申告では、
- 書面の印刷や書類添付が不要
- 郵送、窓口への持参が不要
- 時間の制約を受けない
- ミスを訂正しての再申告が容易
- 青色申告特別控除が最大の65万になる
と納税者にはメリットがあります。
他方、書面での申告とは異なる管理も必要です。
利用者識別番号とパスワードの管理もその一つです。
申告もデータの送信となると、申告に利用したデータやファイル、
PDFの保管も後処理としてあります。
決算書や申告書作成の資料やデータの保管だけではなく、
利用者識別番号やパスワードの管理も必要になります。
確定申告の後始末は来年の申告の準備にもつながります。
申告の後始末と来年の準備がつなげておくと効率的なのでおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は能美市役所(石川県)で撮影しました。
観光大使の「シナモロール」の折り紙のモザイクアートです。
庁舎内に複数の作品が展示されていました。
モザイクアートは新幹線をかたどった折り紙で構成されていました。
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