フローチャートとチェックシートの役割分担で
税金の不安を減らしていく!
「困難は分割せよ」や「後戻りしない仕組み」が大切
という見解に異論はありません。
じゃあ、どうすりゃいいの?、と言いたくなりますよね。
役割分担 お悩み以前とは?
「お悩み相談」はどんな分野でも続く定番コンテンツです。
お金や税金のお悩みもかたちは違っても存在します。
そうは言っても、税理士という立場では、
- 顧問先での想定内での税務相談
- 単発依頼での出たとこ勝負
といった向きあい方が異なるケースがあります。
後者の単発依頼では下記が目立ちます。
- 相続
- 所得税の確定申告
- 税務調査
とりわけ確定申告の相談会場や電話相談では、
- お悩み以前にご相談者が混乱されている
というケースがよくあります。
いわゆる「アタマの中がごちゃごちゃで、□¥Ⅲ♭≦〒…です」
という状況です。
役割分担 有意義な情報だけでは進めない
所得税の譲渡所得は扱う金額が大きくなる場合もあり、
適用に留意する必要が高まります。
たとえば、マイホームを売却した場合の特例。
「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」
という見逃せない特例があります。
(タックスアンサー「No3302マイホームを売ったときの特例」)
「特例」を適用することで税負担額を軽減できる可能性があります。
反面、誤って適用できると想定していると、予想外の税負担ともなります。
上記のタックスアンサーでは適用要件が示されています。
さらに留意事項もあります。
適用除外もお忘れなく。
言うまでもありませんが、適用に当たっては書類の準備も必要です。
3000万円控除の壁を感じる内容です。
初見で上記をみると、アタマの中が整理しきれません。
有意義な情報を羅列されても、スムーズに利用できるとは限りません。
役割分担 フローチャートとチェックシート
まず、特例が利用できるかどうか、適用条件の整理が必要です。
適用条件を整理した「フローチャート」が役に立ちます。
適用条件を分解して、択一の問いの応えていくことで、
- 困難が分割できる
- 判断を後戻りさせない
- 検討を見える化できる
といった効果が確認できます。
また、適用が可能と確認できた場合、書類の確認も必須です。
「チェックシート」で漏れが無いことを確認します。
フローチャートとチェックシートといったツールの役割分担で
不安の原因となるアタマの中の整理ができます。
役割分担 時間の役割もお忘れなく!
フローチャートとチェックシートが利用できれば、
税金の不安は軽減できます。
ただし、それでも時間は必要です。
申告納税の締め切りを目前にすると、
- ツールの利用時の不備
- 書類準備の遅れ
- 納税資金などのお金の事情
と適正なツール利用とは別の問題を抱えます。
税金の不安の緩和には時間の余裕も有効になります。
■参考
今回紹介したチェックシートは高松国税局より参照しました。
同じチェックシートでも国税局によっては黒一色だったりするようです。
蛇足
各地の国税局のサイトは基本的に似たり寄ったりです。
とはいえ、ローカル色がみられることもあります。
たとえば、沖縄国税事務所の「沖縄酒造マップ」。
日本語・英語・中国語・韓国語版が用意されています。
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