事業主勘定を使うとお金の管理につながります

とっつきにくい勘定科目ですけど、
メリットもちゃんとあります。

事業主勘定 実践的な処理

簿記を勉強した後で実務に就くとカルチャーショックがあります。

その一つが補助科目。

勘定科目を詳細に分類する仕組みです。

たとえば、焼肉店での売上を下記のように分類して記帳できます。

  • 売上A(肉)
  • 売上B(サイドメニュー)
  • 売上C(飲み物)
  • 売上D(テイクアウト弁当)

売上の総額だけでなく、構成割合や売上の変化がわかります。

学習簿記や手書きでの記帳であれば煩雑な処理でへこみそうですが、
会計ソフトを利用していればメリットを実感できます。

補助科目の利用によるメリットは損益計算書でも
貸借対照表でも理解しやすい処理です。

その一方で、パッとみると「?」の印象が強い、
とっつきの悪い処理が事業主勘定です。

事業主勘定 ビジネスも生活もキャッチ

法人であれば、ひとり社長であれ大会社の社長であれ、
法人と個人のお金は別物です。

会計処理上も法人と個人間のお金が不明になることなく
処理されます。

個人事業主では、お金の管理は事業とプライベートで
混在しやすくなります。

良くいえば融通が利き、悪くいえばルーズになりがちです。

帳簿の作成でも法人とは異なる仕組みがあります。

正規の簿記の原則での帳簿作成が義務付けられている青色申告といっても
法人にはない「簡易簿記」という選択肢があります。

簡易簿記は事業の損益を重視した帳簿の作成がもとめられます。

見方を変えると、簡易簿記では事業の損益と関係の無い取引を
区別する処理が弱点といえます。

事業の損益と関係ないお金の管理では、

  • プライベートな支出
  • 事業所得以外での所得
  • 親族や家族間でのやりとり

といったケースが考えられます。

ビジネスもプライベートでのお金の管理を強化するなら
事業主勘定を利用した処理がおすすめとなります。

事業主勘定 貸借科目との折り合いとコスパ

お金の管理の底上げをするなら事業主勘定の利用となりますが、
「簡易」ではないため制約があります。

事業主勘定が損益に関係しない取引での処理ということで
貸借対照表と関連した処理となります。

実践的な処理でいえば、会計ソフトを利用した複式簿記の処理が
不可欠です。

ルーティン化した処理や定型的な処理ならば複式簿記の処理も
慣れることができます。

とはいえ、初見や修正の処理などに遭遇するとお手上げ状態
といった不安もあります。

事業主勘定を使った経理処理をするかどうかは、

  • 事業所得の金額
  • 事業所得以外の所得とその金額
  • 管理する対象のお金の総額

を判断の基準にすることもできます。

フリーランス・個人事業主の場合、

  • 収入(所得)が事業所得に限定され、
  • 事業規模が小規模
  • 自分で経理処理

という状況ならば「簡易」の選択もコスパ上合理的です。

経営の状況や所得の事情の変化次第で、

  • 「簡易」から複式簿記
  • 個人事業主から法人化(法人成り)

という再度の選択をすることもできます。

選択や判断の際には税理士への相談が有効になります。

 

蛇足
選択肢があるときにありがたみを感じるのは、

  • 判断の基準を知っていて
  • 納得した上で選択するとき

だと思います。
判断に自身が無いときには選択肢が不安要素になります。

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