Googleスプレッドシート経由で医療費控除を電子申告に投入する

何でも試してみるもんです。

医療費控除投入 手書きは無し!

確定申告をされる方の所得は事業所得や給与所得、
雑所得など10種類に分けられます。

所得の区分によって計算の仕組みが変わるので、
とっつきにくい印象があります。

その一方で、所得から差し引く「所得控除」は
種類は多いものの、年末調整でも関わるので
見慣れているかもしれません。

しかし、年末調整では利用できない所得控除もあります。

たとえば、医療費控除。

1年間に支払った医療費を対象にした所得控除です。
(医療費控除を図解からイメージする)

申告される方によっては集計の量や金額が大きくなります。

手書き・電卓での集計はおすすめできません。

医療費控除投入 エクセル以外の選択肢とは?

幸いなことに国税庁の「確定申告書等作成コーナー」では

  • 「医療費集計フォーム」

が用意されています。

ファイルのダウンロードが可能です。

下記のExcelやLibreOfficeに対応しているファイルです。

ファイルにデータを入力すれば、

  • 集計は自動的に行われ
  • 確定申告書等作成コーナーでの利用も可能

と一石二鳥となります。

入力フォームのファイルがExcel だけでなく無料のLibreOffice にも
対応しているのは魅力です。

しかし、Excel も LibreOffice もローカルな環境、
パソコン内での処理が前提です。

データの保存や特定のパソコンに依存しない選択肢も
欲しいところです。

医療費控除投入 Google スプレッドシート経由で

確定申告書等作成コーナーからダウンロードしたファイルを

  • Google スプレッドシートで入力して
  • Google スプレッドシートから反映させる

という選択肢もあります。

まず、ファイルをダウンロードします。

次にGoogle ドライブ上にファイルを保存します。
(Google ドライブをサクサク使う パソコン版 Google ドライブを導入)

その後、Google スプレッドシートの「ファイル」より
入力フォームを開きます。

入力自体はエクセルやLibreOffice と変わりません。
ただし、Excel とは異なり自動的に数字が半角とはならないので
注意が必要です。

データは自動的にクラウドで保存されるので
ちょっと気が楽になります。

控除の入力が済んだところで、申告書の作成に移ります。

所得控除の「医療費控除」の「入力する」を選択します。

下記のように入力したGoogle スプレッドシートのファイルを指定します。

集計フォームがどのように反映されるか表示されます。

結果は以下のように申告書に反映されます。

医療費控除では「生計を一にする」かどうかが集計の判断を左右します。

離れて暮らしてる家族であっても「生計を一にする」、
同じサイフで生活している場合は医療費控除の対象になります。
(仕送りで暮らしている家族の分の医療費を仕送りしている家族の
医療費控除とするケースがあります)

クラウドサービスを利用した医療費控除の集計も
選択肢となります。

 

蛇足
なんやかんや紹介しましたが、
無くてよい控除が医療費控除です。
(雑損控除も同様です)

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