好意的な誤解を訂正しない理由とは? 秋祭り笹寿司の由来と将来への更新

豪快だから訂正しない、というわけではありません。

誤解を訂正しない 即レスで訂正する!

「言い訳」ということばには、

  • ~するな!
  • ~がましい
  • 下手な~

とネガティブな使い方が目立ちます。

言い訳は責任逃れや自己防衛の反応とはいえ、
不毛な話に続きそうな不安があるので嫌われます。

「言い訳」とは別に、

  • 訂正する
  • 説明を加える
  • ことばを補う

というと誤解を防ぐ意図がみえるので、
ちょっと間を置く余地がでてきます。

誤解を放置してのトラブルは避けたいので、
適切なことば遣いに留意するわけです。

税理士業、税金はお金の負担を扱う仕事なので、
誤解に気づいたら即訂正としたいところです。

その一方で、私は

  • 好意的な誤解は訂正しない

と割り切っています。

誤解を訂正しない 笹寿司の味の由来

私の住んでいる石川県加賀地方の一部では、
秋祭りに「笹寿司」を作る習慣があります。


(実家の笹寿司はサケと〆サバ)

私の実家では、毎年母が笹寿司を作っています。

今年(2022年)の秋祭りでも笹寿司を作り、
町内に引っ越してきた方に差し上げたところ、

  • お姑さんの薫陶くんとう賜物たまものですね!

といった好評をいただいたということでした。

母の生家では笹寿司を作る習慣はありません。

私の祖母であり母にとっての姑から笹寿司の作り方を教わった
ということに間違いありません。

ちょっとした誤解は、酢飯の味付け。

かつて、実家の町内には食料雑貨店がありました。

経営していたおばちゃんが料理上手で評判でした。

母はお酢などの調味料の買い物のついでに、
おばちゃんに味付けを教えていただいたそうです。

我が家の味付け=お店の販売促進マーケティングの結果!?、
ともいえます(笑)。

とはいえ、味付けの背景の誤解を訂正する必要はありません。
 (母も訂正していないようです(笑)

  • 味付けを教わってから30年以上経過
  • レシピというより口伝
  • 作り続けている実績

といった理由があります。

味付けの由来はともかく、毎年笹寿司を作っていると、
食べた方から反応が返ってきます。

言い換えると、毎年の笹寿司作りは、

  • 食後の感想 → 味付けの更新

といった連続だったともいえます。

誤解を訂正しない 将来に向かって更新・試行錯誤

トラブルを防ぐために誤解を訂正する必要があります。

ただし、「誤解」の内容が、

  • 好意的であり、
  • 将来に向かって解消する
  • 現在も更新中

という条件があれば訂正は不要といえます。

実態が好意的な誤解に沿ってしまえば、
やはり訂正は不要です。

「更新」や「試行錯誤」の継続のメリットの一つが、
将来に向かって誤解を解消することになりそうです。

 

蛇足
町内のおばちゃんの味付けはローカルだったんでしょ?、
という点もちょっと誤解です。
おばちゃんは若い頃、町外で住み込みの家政婦をしており、
そのお宅で料理の腕を磨いたそうです。
ローカルな秋祭りの笹寿司の味付けの由来も一筋縄ではありません。

蛇足2
石川県ではお土産としても笹寿司が定着しています。
 (インスパイアとは 石川県の笹寿司と東京の電機メーカー)

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