税理士のパッとしない提案に魅力がないのか?
定石を打っていますか?
タイトルをうっかり「パッとしない税理士の…」と入力して、
慌てて訂正しました(笑)。
伝え方は大切ですね。
パッとしない? 税理士はハッカーか?
「税理士 税金 節税」といったことばはセットの印象です。
「税理士が入ってうまくやっているんだろう云々」といった会話も
それほど違和感なく受け入れられているかもしれません。
当たらずとも遠からずです。
税金の申告のサポートでは、税負担額を抑えるための検討を進めます。
制度上、有利な選択が可能であればお客様におすすめします。
たとえば、所得税の青色申告。可能であれば65万円控除。
消費税であれば、本則・簡易課税のシミュレーション。
あるいは相続税での遺産分割成立による期限内申告。
上記のような提案をみると、「パッとしない」印象かもしれません。
もっと制度の裏をかくような提案はないのか?と突っ込まれそうです。
「ハッカー」としての税理士に期待があるのか?と考えてしまいます。
パッとしない? 情報の提供に該当しますか?
制度や政策の趣旨と離れた、通常とは異なる運用や利用を行い
利用者側にプラスの効果があれば「ハッキング」成功といえます。
税金の「抜け穴」を突く行為や「租税回避」が該当します。
「租税回避 スキーム」でウェブを検索してみると、
見慣れない税金の話題があることがわかります。
いわゆる「グレーゾーン」ともいえる課税判断が扱われています。
判断の厄介さを示す一例として、国税庁の情報収集サイトがあります。
(「国税庁 租税回避」で検索)
もし合法的な税務申告であった場合でも、
- 課税の公平を損なう
- 納税者の信頼を揺るがす
といった結果となれば放置できないというわけです。
当局が期待している「対象となる情報」もややこしそうな対象です。
税制度の裏をかく「ハッキング」に該当しそうな対象です。
私が税理士として通常提案している対象とは距離があります。
パッとしない? 定石を打っていますか?
国税庁の「租税回避スキームに関する情報の提供」対象と比べると、
私が提供している提案はパッとしない印象です。
地味です(笑)。
一方で、私が提供している提案は、
- 合法 ← 「的」は不要
- 課税の公平を損なっていない
- 納税者の信頼に足る
と安心して選択できる面があります。
「定石」ともいえる選択肢なので面白さには欠けます。
とはいえ、「定石」を打っていますか?というツッコミがあります。
- 帳簿を作成していない → 青色申告×
- 事業区分ごとの売上の把握の欠如 → 簡易課税の検討▲
- 未分割や期限後での相続税申告 → 配偶者の軽減等×
「定石」の税負担軽減や緩和策といっても効果はあります。
反面、「定石」といっても検討や準備を欠いていると無効となります。
税金に関連した情報を本やウェブで収集していると「定石」は見慣れて、
パッとしない選択にみえます。
錯覚です。
パッとしない提案や選択も具体的な実行が欠かせません。
「定石」だからカンタンに実行できるとも言えない現実があります。
税理士のサポートという選択も「定石」となります。
蛇足
国税庁の「租税回避スキームに関する情報の提供」をみていると、
縁がないなぁと思います(笑)。
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