リアル書店を見直す リアルな実感で

読書の秋ということですし。

リアル書店を見直す 激減したなー in 石川県

読書の秋です。

とはいえ、上記の文章をタイピングして変換すると「秋」ではなく、「空き」が出てきました(笑)。

近20年を振り返ってみても、リアルの書店は減っています。

私の住んでいる石川県(加賀地方)でも、リアル書店の減少はリアルな実感があります。

20年ほど前だったら、専門書を取り扱っている書店が「リファーレ」や「109(といっても香林坊東急スクエア)」にもありましたが、現在は撤退しています。
(現在、香林坊東急スクエアには「うつのみや」が移転しています)

金沢市内や近郊でも、「王様の本」は会社が無くなり、その他の中規模の店舗も年々閉店が続いています。

アマゾンなどのウェブ通販・電子書籍があるから問題無しという見方もあります。

とはいえ、そうした見方ができるのも、いざとなったら充実したリアル書店へアクセス可能であったり、これまでの書店の利用が充実していたからかもしれません。

リアル書店を見直す 視覚=2次元、じゃない

リアル書店は見直したいのは、本が視覚情報だけれど2次元に限定されていないからです。

本(含む雑誌・マンガ)からの情報が、文字や写真・図・イラストだけなら、メディアを電子書籍に限定した方が流通上合理的です。

リアルの本は、マイナス面もあります。
・重い
・嵩張る(かさばる)
・日焼けで傷む
・参照に時間がかかる

とはいえ、ディスプレイだけの2次元の視覚情報では伝えきれない情報も伝えてくれます。
・情報量の多さ
・編集の営み
・空間的な配置の違い

情報量の多さを言い換えると、伝えるボリューム感ともいえます。
有名な作品といっても、「グレートギャツビー」と「戦争と平和」では全く文章量が異なります(笑)。
「(笑)」と表現しましたが、数値化したデータの量では、こうした実感は自然に出てこないでしょう。

編集の営みは、本の装丁などで表現されます。
本のサイズ、紙質などもコンテンツを読者に伝えるメディアの一部です。

空間的な配置は、たとえば「ノラネコぐんだん」と所得税の解説書の配置してある場所の違いといったところに表れます。
本のないようだけではなく、関連する本や読者(購入者)の違いを実感させます。

こうした情報は、本のコンテンツに限定しない視覚情報となって刺激となります。

リアル書店を見直す もやっとしたら行ってみる

書店に行く方は、なんらかの好奇心をもっています。

はっきりした好奇心や関心事もありますが、「なんらか」という漠然とした好奇心や関心もあります。

リアルの書店は、本の2次元の視覚情報だけではない情報で刺激を与えてくれます。

別の見方をすると、好奇心や関心はあるけれど曖昧ではっきりしないのでことばにならない状態に気合をいれてくます。

何かもやっとしたら、ウェブで検索するのもありですが、リアル書店でテキストやコンテンツ以上の視覚情報に期待するのもありです。

 

蛇足
読書は春夏冬です。
(アキない)

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