効率化は選択肢の優先順位も検討する!
e-TaxでのID・パスワード方式は新規発行停止へ

いずれこうなることは予想できていたんだけど…
といった選択肢はあります。

過去の事情は無視できませんが、これからはこれから
という判断も行動も必要になります。

とはいえ、手間は増やしたくないですね。

効率化の順位 過去には過去の事情

税理士業に従事して以降、「記帳指導」に参加しています。

個人事業主の会計処理・税務申告での独り立ちをサポートしています。

記帳指導は税理士会と税務署とのコラボ企画という側面もあり、
電子申告(e-Tax)で申告を完了しています。

税理士の代理送信ではなく、納税者自身による申告です。

電子申告で利用できる選択肢は2つです。

  • マイナンバーカード方式
  • ID・パスワード方式

マイナンバーカードの普及率が低調だった頃には、
ID・パスワード方式を選択される方もいらっしゃいました。

念のため、ID・パスワード方式の問題点はお伝えしましたが…

効率化の順位 ID・パスワード方式の新規発行停止

e-TaxでのID・パスワード方式には将来廃止される方向
という点が指摘されていました。

ID・パスワード方式はマイナンバーカード普及までの
代替手段という位置づけだったわけです。

2025年(令和7年)10月よりID・パスワードの新規発行停止が
国税庁より示されました

 

現状利用しているID・パスワードは当面利用できるようです。

とはいえ、今後のe-Taxはマイナンバーカード方式に一本化
という点がはっきりしました。

マイナンバーカードを利用する場面や重要性が今後も強まります。

効率化の順位 手間を増やさない選択

書面での税務申告に比べて電子申告(e-Tax)は何かと便利です。

  • 申告書を印刷せずに済む
  • 申告書の郵送や持ち込みの手間が不要
  • 期限内の訂正申告が容易
  • 書面での収受日付印を考慮せずに済む
  • PDF・データファイルで保存可能

書面での申告よりe-Taxを優先して選択することには
合理的な理由が見つかります。

他方、ID・パスワード方式の選択は当初より暫定措置であり、
継続的な利用には制約がありました。

代替的な選択でも効率化は期待できる側面はありますが、
何らかの制約への対処が課題として加わります

たとえば、会計処理でのOCR利用。

OCRはアナログからデジタルをつなぐ点で魅力的ですが、
デジタルデータをデジタルのまま扱う方が優先です。

クラウド会計やExcel経由で会計ソフトにインポートできれば、
OCRの利用は後回しとなります。

効率化に選択肢がある場合には、優先順位も検討対象です。

効率化に不要な「段階」が入りこまないようにすることも
中長期ではプラスとなります

 

蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影した「ムクゲ」です。
秋はコスモスが目立つ時期ですが、ムクゲも見頃です。
ちょっと涼し気な感じがします。

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