税務調査より怖い調査とは

上には上がいます。

税務調査より怖い調査 税務調査が怖い理由

世の中にいろいろ怖がられるものは多いのですが、代表の一つに税務調査があります。
有名なマフィアのアル・カポネを追い詰めた手段ともいわれています。
「マルサの女」でもわかるように、一般的な犯罪捜査とは異なる強力な法律や組織があるということも税務調査が怖がられる理由ともいえます。

税務調査がなぜ怖いと思われるかについては、納税者(経営者)の視点からは以下のような理由があります。
 ・ 意図的に脱税していることがバレて、税金+α(重加算税など)の支出がともなうから
 ・脱税をしている意図がないのに、経営や税務の判断を否定される可能性があるから
(調査以前の判断を変更せざるを得ない可能性もある)
 ・申告漏れなどの結果が外部に漏れることで、評判が低下するから etc

税務調査に入られるということで、事業や経営にプラスになるという期待が無いので、マイナスの影響を危惧するわけです。

ただし、事業活動を続けていれば税務調査が発生する可能性は避けられません。

また、税務調査より怖い調査もあります。

税務調査より怖い調査 とある業界では

業界によっては、税務調査よりも怖い調査や指導もあります。

例えば、介護ビジネス業界では自治体による「実地指導」があります。
介護ビジネスが許認可事業であり、介護保険収入を請求することで成立しています。
実地指導により介護事業活動に伴う組織内での管理が適正になされているかどうかの指導は、事業活動の継続そのものを左右するため重要になります。
実地指導の結果によっては、事業活動の停止もあり得ます。

また別の例では、私の実家が営んでいた酪農業でもあります。
出荷している生乳が検査の結果、基準値を満たしていない場合(乳脂肪分など)あるいは基準値を逸脱している場合(体細胞数・細菌数・抗生物質など)にペナルティや出荷停止の可能性がありました。

介護ビジネスも酪農業でも、外部からの調査によって収入(売上)がストップするということでは、税務調査以上に怖い調査といえます。

税務調査より怖い調査 正しく怖れるとは

事業活動していれば必ず何らかのリスクはあります。
リスクをゼロにすることはできないのですが、リスクの発生の可能性や 発生による影響を下げることはできます。

発生の予想ができるリスクについては、事前の対策が可能です。
正しく怖れるとは、発生の可能性が高いリスクへの事前の準備といえます。

コロナ禍の第一波は、予想外のリスクでした。
その一方で、今後ありうる第二波は想定できるリスクです。
事業活動では補助金・助成金の申請、融資の申し込み、営業スタイルの変更などが正しく怖れる在り方になりそうです。

 

蛇足
私が所属していた医療介護法人で実地指導に立ち会ったことがありました。
税務調査でよくある世間話から入るというスタイルではなく、いきなりトップスピードでの展開でした。

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