税務相談に旬がある理由とは?
直感や感性より当事者目線と知識で実感する!
同じ食材でも「旬」で味も値段も変わります(笑)。
おいしくいただくために「旬」を逃さない見極めが必要です。
税務相談サービスにも「旬」があります。
税務相談の旬 2023年ブリが豊漁!
2023年(令和5年)私の住んでいる石川県では冬の味覚である
「ブリ(鰤)」が豊漁のようです。
ノドグロやカニも注目されますが、ブリは一目置かれる存在です。
北陸の初冬から続く鉛色の空とは別に、ブリにとっては「旬」の時期です。
脂が乗っているブリは魅力のある食材です。
春になり、ゴールデンウィークが過ぎる頃になると価値が一変してしまいます。
ブリは食材の季節感「旬」のわかりやすい一例です。
サービス業、とくに法律や制度に関連している税務相談は、
「旬」と関連がない印象です。
一方で、税務相談には季節感がある印象があります。
税務相談での旬と季節感を整理しておくと誤解が減ります。
税務相談の旬 季節感と旬
毎年のことですが、冬になると「確定申告」の4文字をみかけます。
税務会計業界では1年の中で最大のイベントでもあり、
季節感もあります。
確定申告の時期と関連した名称の会計ソフトもあります。
(3月の和風月名のソフトです)
確定申告は事業をされている方の所得税や消費税の申告だけでなく、
所得税全般・贈与税の申告でもあります。
役場などの確定申告会場だけでなく、税務署の電話相談なども
各種の問い合わせが終日続きます。
2月~3月の確定申告期が税務相談の季節という印象になります。
とはいえ、確定申告期が税務相談の「旬」か?という問いは、
「否」となります。
確定申告期は税務相談の時期としては「旬」からずれています。
申告書の書き方や必要な書類の問い合わせは「旬」の度合いは弱くなります。
一方で、事業所得と関連した相談では「旬」の度合いは強まります。
たとえば、経費や所得控除。
経費は事業上の利益を増減させる要素です。
- 売上-経費=利益≒所得
所得控除は税額に影響します。
- (所得-所得控除)✕税率=税金
経費も所得控除も適切な計上をすることで税負担を抑えられます。
さらに、期末までに経営の状況次第では必要な投資の前倒しを行ったり、
未払いの社会保険料を納付することで税負担を減らすこともできます。
悪くなさそうな話ですが、制約があります。
- 「期末までに」
- 「経営の状況次第では」
確定申告に有効な税務相談やその実行には「旬」があると言えます。
税務相談の旬 当事者目線で実感する!
季節感はあえて知る気がなくとも伝わってきます。
12月に買い物に出かけるとクリスマスソングが嫌でも聞こえます(笑)。
一方で、「旬」は当事者として体験してみないとわからない一面があります。
冬の脂の乗ったブリが旬の味と言われても、食べてみないと実感できません。
税務相談に「旬」がある理由は、
- 特定の当事者だからこそ実感できる効果
- 会計期間や申告期限
といった制約があるためです。
税務相談の「旬」の時期を実感するためには感性より知識が必要です。
確定申告期になったら税務相談をするということもありますが、
「旬」を逃さない先手の相談がおすすめです。
蛇足
2023年石川県ではカキの養殖は不漁ということです。
海水温の上昇が悪影響したと考えられています。
海水温が上昇するとブリも不漁の傾向のはずですが…?
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