消費税の納税額は仕訳で攻略する!
簿記の仕組みで1つの取引と2つの税計算を同時に理解!
決算・申告の処理が終了すると税額が確定します。
所得税や法人税の納税額は経営者の想定内で納得、
一方消費税の税額ではもやもや…
簿記の「仕訳(しわけ)」からのアプローチしてみると
損益計算と消費税の扱いの違いがわかるはずです。

「2月14日」の主役!?
消費税額と仕訳 間違っている!?
「疑うわけじゃないんだけど…」とお客様から切り出されると
ちょっと不安になります。
場面は決算・申告の打ち合わせ。
お客様である経営者から納税額に対して違和感や不満を
伝えられることがあります。
とりわけ消費税。
事業の規模や経営状態と不一致な納税額になる
といった状況に疑問を持たれることがあります。
所得税や法人税も一筋縄ではいかない税金ですが、
事業経営の損益計算とつながっている税金です。
損益計算から所得税・法人税の税額は想定しやすく、
消費税に比べて理解しやすい印象のようです。
他方、消費税の納税額の計算まで混同してしまうと
直感と処理の結果がチグハグになります。
所得税・法人税といった損益計算が関連する税金と
消費税の税額計算は分けて理解する必要があります。
消費税額と仕訳 勘定科目と金額を要確認
事業経営の取引を税務会計で処理する際には、
複式簿記の「仕訳(しわけ)」に翻訳します。
たとえば、売上110万円(税込)の入金。
- (借方)お金 100 (貸方)売上 100
- (借方)お金 10 (貸方)仮受消費税 10
あるいは、仕入88万円(税込)での支払い。
- (借方)仕入 80 (貸方)お金 80
- (借方)仮払消費税 8 (貸方)お金 8
売上や仕入といった勘定科目は損益計算の対象です。
- 売上-仕入=利益≒所得
- 100-80=20
- 所得✕税率=所得税・法人税
一方、「仮受消費税」や「仮払消費税」は取引段階での消費税
ということを表しています。
消費税の納税額は、
- 受け取った消費税(仮受)-支払った消費税(仮払)=消費税
- 10-8=2
とザックリとらえることができます。
とっつきにくい仕訳ですが、税額の計算の区別という点では
違いを分けやすくしてくれます。
消費税額と仕訳 1つの取引と2つの税計算
「仕訳」には取引のデータが集約されます。
- 日付、金額、取引先、勘定科目
- 消費税の区分
取引対象のすべてが消費税の計算と関連するわけではありません。
たとえば、固定資産税などの租税公課や人件費となる役員報酬や給与。
支払いの取引ではあるものの、消費税の計算では対象外となります。
地味な印象の仕訳ですが、一つ一つの取引と税額の計算をつなげる
といった仕組みが盛り込まれています。
取引には所得税や法人税といった損益計算とのつながりだけでなく、
消費税の計算の要素もあります。
複式簿記の仕訳は1つの取引と2つの税金の計算の仕組みを
同時に扱っています。
仕訳の仕組みや構造は直感的ではありませんが理解の助けになります。
蛇足
アイキャッチ画像は普段食べている「煮干し」です。
2月14日は全国煮干協会が1994年に制定した「煮干しの日」です。
「2(煮・に)」・「1(棒・ぼう)」・「4(し)」だそうです(笑)。
煮干しは健康にもお財布にもやさしいのでおすすめです。
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