e-Taxソフトで「使用人及び関与先の概況」を送信!
初見殺しを回避する
提出することもネタにすることも忘れていました(笑)。
ちょっととっつきにくい手順です。
目次
e-Taxソフト 初見殺し!?
「初見殺し」という表現があります。
予備知識がない状態での対応に戸惑う状況です。
たとえば、都会の地下鉄。
「ダンジョン」の比喩の正しさを実感します。
あるいは、e-Taxソフト。
ウェブサービスの「確定申告書等作成コーナー」とは異なり、
とっつきにくい仕様があったりします。
「使用人及び関与先の概況」の送信もe-Taxソフトが利用できますが、
初見殺しの印象があります。
(関連:確定申告期の身体検査!?)
e-Taxソフト 準備と手順概要
e-Taxソフトでの「使用人及び関与先の概況」の送信には、
- e-Taxソフトのインストール
- ICカードリーダー
- 電子証明書カード
- PDFでの「使用人及び関与先の概況」
といったツールや準備が必要です。
e-Taxソフトも「使用人及び関与先の概況」様式もウェブより入手できます。
e-Taxソフトでの「使用人及び関与先の概況」の送信は、
- 同じような処理を2度行う
- PDFだけを送れない
という仕様のため初見殺しとなります。
手順は3段階となります。
- 申請書の作成
- PDFファイルの組み込み
- PDFファイルを申請書に紐付けて送信
留意点は下記の通りです。
- PDFファイルだけでは送信不可!
e-Taxソフト 3段階で送信
■第1段階 申請書の作成
(1)e-Taxソフトを起動して、「作成」より「新規作成」へ進みます。
(2)手続きの種類は「申請・届出」、税目は「その他国税関係」を選択します。
(3)「汎用申請」-「汎用申請手続き」-「イメージデータで送信可能な手続」を選択します。
(4)「申告・申請等名」には任意の名称を入力します。
必要な項目を入力します。
(5)「イメージデータで送信可能な手続き」を選択して、「帳票編集」に移ります。
(6)「申請手続名称」より下記を入力します。
- 「汎用手続きID」:HSO0450 ← HSOはアルファベットです!
- 「税目」:税理士法関係
- 「手続き名称」:使用人及び関与先の概況
入力が済んだら「作成完了」です。
(7)「署名可能一覧へ」-「イメージデータで送信可能な手続」-「署名」と選択します。
準備しておいた電子証明書カードとカードリーダーを利用します。
署名まで処理が済めば、第1段階の処理は終了です。
■第2段階 PDFファイルの組み込み
処理の順序は第1段階と類似しています。
(1)「作成」より「新規作成」、(2)「申請・届出」・「その他国税関係」
といった処理は第1段階と同様です。
(3)「汎用申請」-「イメージ添付書類」-「添付書類送付書」を選択します。
(4)「申告・申請等名」には任意の名称を入力します。
留意点は第1段階とは異なる名称にしておくことです。
(5)は第1段階と同様の処理です。
(6)も第1段階と同様の処理ですが、「参照」より入力します。
入力後に「添付書類(PDF等)の組み込み」に進みます。
(7)第1段階と同様に「署名」します。
■第3段階 PDFファイルを申請書に紐付けて送信
「送信可能一覧へ」-「単独送信不可申告・申請等一覧」-「添付書類送付書」を選択して、
「紐付け」に進みます。
皮肉ですが、上記の画面まで処理が進んだところで、
PDFファイルが単独で送れないことがわかります。
第1段階で作成した「イメージデータで送信可能な手続」を選択して、
「送信」します。
送信後に下記の表示がみられます。
お疲れ様でした(笑)。
e-Taxソフト 類似の処理も回避へ
e-Taxソフトでの「使用人及び関与先の概況」の送信には、
20~30分程時間を要するかもしれません。
ちゃちゃっと近くのポストに投函してまう
という誘惑に傾きそうです。
「使用人及び関与先の概況」の送信だけをみると、
ポストに投函が合理的かもしれません。
とはいえ、それと類似した手続きが無数に、
かつ多年に渡って控えています。
ちゃちゃっと近くのポストに投函の処理が1回10分でも、
1年に100回の類似の処理があれば、
- 10分/回×100回/年=1,000分/年>16時間/年
と馬鹿にできない時間です。
また、慣れている紙の「引力」からも逃れられません。
「使用人及び関与先の概況」のe-Taxソフトでの送信は
初見殺しさえ回避してしまえば複雑な工程はありません。
試してみることをおすすめします。
蛇足
やれやれ(笑)。
今回の記事が早く過去の遺物になってもらいたいものです。
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