節税対策よりも「べからず」の確認がおすすめ!
公開情報をガッツリ使う!

「すごろく」でもっとも嫌な指示は「スタートに戻る」
だった記憶があります。

公開情報と手順を理解しておけば防げる損失ロスがあります。

「大将李」(鹿児島県)

べからずを確認 砂上の楼閣の作り方

年末の雰囲気が漂い始めると、何かしらそわそわします。

とりわけ「準備」といった共通項が見出せるイベントが続きます。

  • 年賀状
  • クリスマス
  • 大掃除
  • 年末年始の過ごし方 
  • 確定申告(笑)

毎年恒例という準備対象が並びます。

時間や労力・予算の見積もりは過去の経験をもとに
具体的な準備が進められるはずです。

不安を感じることは少なそうです。

上記の対象で例外は「確定申告」です。

毎年確定申告をしているから大丈夫!
という方もおられるかもしれません。

とはいえ、うっかりすると堅固な地盤ではなく、
砂上の楼閣ろうかくで臨んでいるかもしれません。

べからずを確認 定番情報は公開されている

所得税の確定申告や相続税では、法人税などに比べて、

  • 事業者以外でも関わることがある
  • マスコミでも取り上げられる機会が多い
  • 「なんとなく」知っている・聞いたことがある

という背景もあり、関心を持ちやすい印象の税金です。

落とし穴は、「なんとなく」です。

具体的な根拠はいまいちピンとこないけど、

  • 大丈夫なハズ
  • みんなもやってるハズ

という前提をいだきがちなことがあります。

たとえば、事業所得や雑所得での「家事按分」。

本来の趣旨を離れて、生活費を経費にして計上できる
といった誤解・誤読をするケースがあるようです。

あるいは、相続税での「名義預金」。

子どもや孫などの家族のために密かに家族名義で
預貯金口座を設けることがあります。

脱税や節税といった意図がない場合でも、
残念な結果になります。

不幸中の幸いといえることに、定番の誤解やトラブルは
公開情報として確認することができます。

たとえば、下記の「相続税の申告書作成時の誤りやすい事例集」。

よくある「べからず」という事項があげられています。

下記では申告書の作成と名義預金の取扱いが紹介されています。

財産の一部が名義預金となった被相続人の意図はではなく、
名義預金としての実態が問題となります。

税負担だけでなく、相続財産の取扱いも再検討になりえます。

名義預金を密かに設けておくという世間知があるとしても、
相続税を無視できるわけではありません。

定番の税金問題では、上記以外にも、

  • タックスアンサー
  • 質疑応答事例

といった公開情報があります。

べからずを確認 節税対策は効果より根拠

公開情報というと、

  • 法律の条文で無味乾燥
  • 手続きの案内が中心
  • わかりにくい

と残念な印象が強いかもしれません。

誤解です。

公開情報からあからさまな「お得」感は受けにくいかもしれません。

その一方で、

  • 定番の問題
  • スタート段階で確認すべき事項

といった根拠の確認が不可欠な内容を確認できます。

節税や税金の対策は効果が注目されがちですが、
「根拠」の確認が優先です。

 

蛇足
アイキャッチ画像は「大将李だいまさき」です。
変わった名前のデコポンだなーと思って調べると、
JA鹿児島いずみに名前の由来が見つかりました。
 
字面だけをみて「大将たいしょうすもも」などと誤読や勘違いをしていたら、
せっかくの味わいまでがピント外れになるところでした(笑)。
無事美味しく頂きました。

 

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