ダイレクト納付でサクッと納税する!
納付書レス・オンラインだけで完結させる!
確定申告は「申告」と「納税」で完了です。
納税の手続き上の負担を減らすことは地味な改善ですが、
手堅い効率化になります。
目次
サクッと納税 税務署に行く機会は減ったはず!?
確定申告は毎年似たような光景が繰り返されている
という印象があります。
間違いではありませんが、少しずつ変化も見られます。
たとえば、税務署での手引やパンフレットの配布。
2020年(令和2年)コロナ禍以降、対面での応対が少なくなり、
さらにペーパーレス化も進みました。
かつては確定申告期に山積みにされていた配布資料も
現在はわずかな数しか用意されていません。
現在、資料を入手するために税務署に赴く機会は減りました。
とはいえ、そうした流れと異なる事態も起こります。
2024年1月1日の「令和6年能登半島地震」の発生です。
石川県・富山県が被災地域となり、国税の納期限が延長されました。
全国一律で行われる「振替納税」も通常とは異なる対応となります。
(2024年2月2日現在では期日未定です)
納税者にとっては資金繰りの都合上、未納状態は不安要因にもなります。
振替納税ではなく、納税者による納税手続きをとる選択となります。
サクッと納税 その紙束の正体とは?
先日(1月末)、石川県内の税務署で同業者(税理士)に遭遇しました。
同業税理士が手に持っていたのは長方形の「紙束」。
現ナマでもパーティー券でもなく(笑)、税金の「納付書」でした。
個人のお客様の納税で振替納税が期日未定となり、納付書を利用するようでした。
納付書を利用した納税は定石の選択です。
とはいえ、私は「納付書」が好きになれません。
- 独特の規格
- 書き損じの対応の煩わしさ
- 保管の手間
- 銀行に赴いての納税
ペーパーレス・キャッシュレスの選択が優先となります。
「ダイレクト納付」での納税が有効な選択肢となります。
(ダイレクト納付届出はオンラインで!)
サクッと納税 ダイレクト納付で設定
ダイレクト納付では納税者による納税期日の設定が必要です。
e-Tax(WEB版)より利用者識別番号でログインして設定します。
「ログイン」をクリックしてもストレートに進まない仕様です(笑)。
くじけず「e-Taxソフト(WEB版)へログインする」をクリックします。
「ログイン」に進みます。
利用者識別番号でログインします。
ダイレクト納付による納税は2段階に分けられます。
- 納付依頼情報の作成‐ダイレクト納付の税務署への表明
- 納付期日の設定
■第1段階
納付依頼情報の作成を行います。
ダイレクト納付の設定には「申告・申請・納税」に進みます。
「新規作成」に進みます。
画面上部に設定のフローが表示されています。
「納付情報登録依頼」へ進みます。
「3.本人送信を行う」を選択します。
提出先の税務署を確認します。
今回は「1.新規に納付情報登録依頼を作成する」を選択します。
税目は「申告所得税及復興特別所得税」を選択します。
うっかり「申告所得税」を選択すると次の課税期間の段階でエラーが出てしまいます。
課税期間と申告区分を入力・選択します。
納税のための設定なので納付額を入力します。
最後に確認画面でミスがないかをチェックして、受付システムへ送信します。
以上で納税者がダイレクト納付をすることが税務署に表明されました。
■第2段階
納付期日の設定です。
送信後に「送信結果・お知らせ」より「メッセージボックス一覧」に進みます。
「納付区分番号通知」を確認します。
下記の「ダイレクト納付」より「今すぐ」又は「納付日を指定」を選択します。
納期限までであれば納税者の都合で期日の選択が可能です。
ダイレクト納付は納付期日が振替納税と異なるものの、
銀行口座からの引き落としで納税します。
銀行口座や残高の確認は必須となります。
最後に「納付」をクリックすれば設定完了です。
処理が完了した後は「送信結果・お知らせ」より「メッセージボックス一覧」に
処理が済んだ通知が届いているか確認します。
以上でダイレクト納付による納税の処理は終了です。
ダイレクト納付の設定を送信した後はミスの修正ができません。
「納付指定日の取消し」より一旦取消して、再度設定を行います。
お疲れ様でした(笑)。
サクッと納税 業務効率化の底上げへ
業務の効率化を「DX」・「デジタル」・「オンライン」など
大上段に構えるとかえって萎縮してしまいます。
手短な・やるべき必要はあったけど面倒だった処理を
別の手段に置き換えてみることがおすすめです。
ダイレクト納付はe-Taxのオンライン手続きの一つです。
複雑な処理ではありません。
紙面の納付書でギクシャクしていた経理処理をサクッと改善できます。
確定申告をきっかけに納税手段の見直しをしてみると、
他の業務の効率化にもつながります。
蛇足
ダイレクト納付の利用は面倒そうにみえるかもしれません。
今回はステップ・バイ・ステップで細かく処理を紹介しました。
実際に利用してみると、それほど複雑な印象はないはずです。
とりあえずやってみるがおすすめです。
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