所得税の速算表をサクッと使えますか?
速算表なのにもたつくのはパッとしません。
速算表 不安の対象は明白
2月からの確定申告期を前にして不安になるのは、
- 申告期限(締め切り)
- 税金の金額
に集約されます。
期限後の申告では、
- 無申告加算税
- 延滞税
- 青色申告特別控除の減額
- 青色申告の取り消し
といったペナルティがあります。
2020年や2021年は申告期限が4月15日まで延長されましたが、
2022年(令和4年)は今のところ3月15日が締め切りです。
淡い期待を抱くと痛い目にあいます(笑)。
早めの準備で乗り切りたいところです。
確定申告のもう一つの不安は納税額です。
お金の都合、資金繰り上も早く知りたい対象です。
速算表 所得税の仕組み
所得税も法人税も所得に税率をかけて税額を計算します。
- 所得 × 税率 = 税額
所得税と法人税の大きな違いは、
- 所得税 → 超過累進税率(複数の税率)
- 法人税 → 比例税率(一律の税率)
という税率の仕組みが異なることです。
所得税の仕組みは所得金額と税負担額のバランスをとる仕組みです。
とはいえ、複数の税率がある超過累進税率は
直感的には税額がわかりにくい仕組みです。
「速算表」は超過累進税率のショートカットの役割として機能します。
(所得税をザックリ計算する 速算表の仕組みと○○税率)
課税される所得金額さえわかっていれば税額がわかる仕組みです。
- (課税される所得金額 × 税率) - 控除額 = 税額
計算はシンプルです。
電卓、スマホの電卓アプリでも充分処理できます。
速算表 概算額をサクッと知る準備とは?
速算表を利用できれば税額の負担は早々にわかるはずです。
問題は、「速算表を利用できれば」という前提です。
速算表で対象となっている「課税される所得金額」は事業所得では
- 収入 - 経費 = 利益 → 所得
- 所得 - 所得控除 = 課税される所得金額
で算出されます。
言い換えると、課税される所得金額を利用するためには、
- 決算処理を含めた経理処理
- 所得控除の対象や金額の把握
が欠かせないことになります。
なんだかかえって気が重くなったかもしれません(笑)。
しかし、見方を変えると、
- 毎月の経理処理
- 決算処理を含めた会計処理の一巡を理解
- 所得控除の対象と金額の把握
といった準備ができていると、早い段階で税額の概算額がわかります。
速算表を効率的に利用できる状況には魅力があります。
所得税の税額を知るためにサクッと速算表を使えるかどうかも
お金の管理、経理の見直しのきっかけになります。
蛇足
振替納税や延納といった仕組みはありますが、
納税の期限も3月15日です。
今週のスタエフ
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