国税庁「タックスアンサー」の使い方
公開情報は気兼ねなく利用する

個別具体的な問題も一歩引いてみると類型化できます。

不安で堂々巡りしないための手段です。

「レーズンねじねじ」(マルフジ、石川県小松市)

タックスアンサー FAQ・チャットボットと類似

ウェブ上のサイトやサービス・アプリでは対象だけでなく、
利用のフォローも気がかりです。

ウェブ上のサイトは「無人」店舗ともいえるためです。

  • FAQ
  • チャットボット

といったコンテンツは要確認の対象となります。

また、上記のような想定された質問と応答の仕組みは、

  • 対面ではどのように質問するかわかりにくい対象を
  • 一定の質問やカテゴリーに沿って応えることで
  • 気軽に調べられる

といったメリットがあります。

国税庁の「タックスアンサー」もそうしたウェブサービスです。

タックスアンサー レディメイドだから利用できる

「タックスアンサー」は国税庁のサイトより利用できます。
 (「国税庁 タックスアンサー」で検索)

利用するための登録は不要です。

期待するタックスアンサーへのアクセスは下記から選択できます。

  • 自分に合った状況から探す
  • キーワードから探す
  • 分野から探す
  • 一覧から探す

税金関連の質問は専門用語がことばの障壁です。

「自分に合った状況から探す」を利用すると、
質問に応えていくことで利用できます。

たとえば、下記のような利用となります。

これまでに公表されているタックスアンサーが示されます。

これかな?、という対象にアクセスするとタックスアンサーが提示されます。

タックスアンサーの構成は以下の通りです。

  • 番号
  • タイトル(テーマ)
  • 法令の参照年月
  • 対象税目
  • 概要
  • 計算方法
  • 具体例
  • 根拠法令等
  • 関連リンク
  • 関連コード
  • QAリンク

テキスト中心で殺風景な印象ですが、シンプルにまとまっています。

タックスアンサーはウェブサービスということもあり、
関連リンクなどへのアクセスが容易です。
 (根拠法令等には別途自力で「e-Gov」などへの検索・アクセスがおすすめです)

タックスアンサー これからの対策も

タックスアンサーは過去の照会事例の応答だけでなく、
近い将来の想定問題も示されています。

たとえば、2023年10月以降のインボイス制度下での源泉徴収。

タックスアンサーではありませんが、当局の見解は参考になります。

誤解や知らないことによる税金のトラブルを防ぐ手段として
タックスアンサーは利用できます。

タックスアンサー 攻める前に守りを固める

税理士がタックスアンサーの紹介をすると、

  • 自滅フラグを立ててるんじゃない!?

と思われるかもしれません(笑)。

誤解です。

タックスアンサーに示されている問題や見解は、

  • 一般的・類型的
  • 法令遵守

といった面から納税者に損をさせない性格です。

個別具体的な問題には検討が必要です。

お金を巡る問題は、

  • 成果を積極的に残す
  • 税金以外の経営状況も考慮する
  • 効率的に業務や処理を進めていく etc.

といったプラス面は別途検討が必要です。

対応する問題は時間とともに増えます。

タックスアンサーもツールの一つとして使う割り切りが
負担を軽くしてくれます。

積極的な攻めのアクションの前に守りを固める
という点で公開情報のタックスアンサーは有効です。

 

蛇足
タックスアンサーの「番号」に着目してみると、
公表数の多さに驚きます。
税金・お金のトラブルは尽きませんね。

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