確定申告を年内から始めると2ヶ月、年明けからだと4ヶ月かかってしまう理由とは?
4月まで確定申告に悩まされるのはいつものこと、
という方はご一読ください。
4月まで確定申告 3月スタート!?
どんな業界や職場にも伝説的な逸話や武勇伝?があります。
税理士業界や会計事務所も例外ではありません。
たとえば、確定申告。
12月以降は繁忙期ということが周知されているので
残業や休日出勤は珍しくありません。
確定申告は3月の締め切り期限に加えて
年一での依頼が集中します。
- 普段の通常業務 + 年一業務 = 繁忙期
という図式です。
曲者は、予想通り年一のご依頼(笑)。
ただし、年一とはいっても一律ではありません。
- 毎年依頼をされている方
- 事業規模が小さい方
- 確定申告での依頼を予告されている方
- 飛び込みの方!?
3月になって、慌てて確定申告の依頼をされる方も
いらっしゃいます。
伝説的なエピソードでは、「3月1X日」に依頼を受けた
などという話を聞きます。
(X=2,3,4、のようです(笑))
確定申告の期限後提出にはデメリットがあります。
- 無申告加算税
- 延滞税
- 青色申告特別控除の減額
- 青色申告の取り消し
上記以外のデメリットでは、時間のロスが際立ちます。
2月で完了する確定申告が、4月までずれ込むかもしれません。
取り組み方次第で2ヶ月以上のロスになります。
4月まで確定申告 2ヶ月以上のロスの原因
確定申告の受付は、毎年2月16日です。
申告期限が3月15日となっています。
確定申告が4月までずれ込むかもしれないなどといわれると
ピンときません。
確定申告で留意したいのは、
- 申告書類の提出だけでなく
- 納税の完了もセット
ということです。
納税の方法では振替納税の利用も可能です。
確定申告の所得税の納税の時間的な調整が可能です。
ポジティブな見方をすればお金の都合をつける余裕ができる仕組みです。
しかし、ネガティブな見方をすると、
- お金の都合、資金繰りの管理が不充分
- 前年の処理を4月まで引きずる
- 当年分の資金繰りの足を引っ張る
とパッとしない問題がでてきます。
「延納」にいたっては、5月末まで前年分の確定申告が居座ります。
(延納は納税額の1/2までを分割納付する仕組みです)
準備不足で確定申告に臨むと時間を大きくロスするというのは
誇大な表現ではありません。
4月まで確定申告 年内で(ほぼ)完了!
確定申告を秋以降から取り組んでおくメリットは、
確定申告の早期終了となります。
2月の確定申告の受付開始と同時に申告と納税の完了が可能です。
年明けから確定申告の完了まででは一ヶ月半です。
前年に決算や申告の資料の収集や集計ができていると、
ほぼ年内に処理の見通しがつくこともありえます。
早期の着手は時間のロスが防げるというだけでなく、
- お金の都合、資金繰りの管理
- 当年分の事業への集中
といった見えにくい点でもプラスです。
確定申告での伝説的な逸話や武勇伝はスルーがおすすめです(笑)。
蛇足
冒頭の写真は近所で見かけた柿の木です。
柿は枝が折れるほどよく実ります。
「桃栗3年、柿8年」といいますが、
リターンは良さそうですね。
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