なんちゃって節税はスルー 慌てて買っちゃいけないモノとは?
年末12月は師走や「あわてんぼうのサンタクロース」
とせわしないフレーズが並びますね(笑)。
なんちゃって節税 節税の大前提
私は時々心理学の成果に頼ることがあります。
その一つが、締め切り効果(笑)。
なまけ心を再起動させる上で役立ちます。
自分の力では動かしようのない締め切りがあるからこそ
普段先送りしていた行動に移れます。
年末が近くなると、フリーランス・個人事業主の方には
節税の締め切りが迫ってきます。
確定申告の受付は年が明けて2月から始まりますが、
確定申告の対象期間は前年1月1日から12月31日までです。
節税対策の大前提を確認しておきます。
まず、事業が黒字かどうか(笑)。
黒字、つまり利益があり、所得がプラスだからこそ
税負担が発生します。
見方を変えると、節税するかどうかの時点で
- 帳簿が作成されている
- 11月以降の経営状態が想定できる
といった状況が節税の検討の大前提になります。
なんちゃって節税 なぜ節税にならないのか?
帳簿が作成されていて、年末時点での黒字が予想されると
節税の余地があります。
節税といってパッと思いつくのは、経費の計上かもしれません。
消耗品の購入や青色申告の場合の少額減価償却資産の購入は
直感的にわかりやすい経費といえます。
その一方で、将来的には経費になるものの、
節税対策としては不適当なモノもあります。
たとえば、仕入。
仕入れたモノを販売すると、売上に対応した売上原価に
なります。
しかし、販売されずに残っていた場合には、
仕入れたモノは在庫、棚卸商品として残ります。
事業活動をしていると、損益計算書には注意を払いますが
貸借対象表となるとスルーしがちかもしれません。
留意すると、簡易簿記で貸借対象表を作っていない場合でも、
棚卸資産が残ることでは複式簿記と変わりません。
仕入、売上原価、棚卸商品は勘定科目こそ異なりますが、
同じモノです。
仕入れたとき、販売した後、残っているときでの科目名が
変わります。
(売上原価の姿 なぜ簿記ではみえない)
(ボックス図 税務会計の非標準ツール)
なんちゃって節税 来年のご予定は?
年末に帳簿が作成されており、業績も想定できていると
節税の余地はあります。
しかし、節税の余地があるからといっても、
節税策をとるべきとはいえません。
節税策では、キャッシュ・お金の状態という視点が不可欠です。
節税対策のために手元からお金がなくなることで、
翌年以降の事業の選択肢が減っては元も子もありません。
締め切り効果は集中力を再起動させてくれますが、
締め切り以降の経営も検討していく必要があります。
節税を検討するなら、今年だけでなく翌年以降も
セットでとらえることがおすすめです。
蛇足
収入印紙や切手、商品券も買っただけでは経費になりません。
未使用では貸借対照表で貯蔵品として計上されます。
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