売上原価の姿 なぜ簿記ではみえない

過去の躓きです。

1売上原価 簿記ではでてこない?
2売上原価 正体は仕入?
3売上原価 継続を前提に引き算で

売上原価 簿記ではでてこない?

かつて簿記を独学していたことがあります。
横着にもパターンを覚えて、電卓さえ叩けば充分だろうとおもっていました。

処理のパターンを覚えることは必須なのですが、厄介だったのは簿記の構造(仕組み)でした。
今回とりあげた売上原価もその一つです。

売上に対応した費用が売上原価です。当然です。
損益計算書にも売上高のすぐ下に登場します。

厄介だったのは、簿記のテキストをいくらみても売上原価という勘定科目が出てこないことでした。

売上原価 正体は仕入?

売上に対応した費用の売上原価は、仕入からできていると考えるのが妥当です。

確かに簿記でも仕入勘定は登場します。

問題は仕入が売上原価に化ける過程です。

簿記のテキストでは「シイ・クリ・クリ・シイ」という呪文と唱えることが推奨されています。
この呪文を唱えることで、仕入勘定を売上原価に化けさせることができるためです。

といってもなんだか木で鼻を括るような話で、全体の構造がわかりません。

ここでのポイントは以下のようになります。
・簿記では売上・仕入・繰越商品勘定を使う
・簿記の処理上は、売上原価の表示は出てこない
・「シイ・クリ・クリ・シイ」で仕入勘定を売上原価に化けさせる です

売上原価 継続を前提に引き算で

売上と仕入の取引全体を考えます。とりあえず商品取引を前提にします。
まず商品を仕入れてから、商品を売ります。
仕入は、(借方) 仕入 / (貸方) お金 で表します。

ここで意外に見落としがちなのは、なぜ売上原価を表示した損益計算書を作るかです。
損益計算書は一般には一年分の売上・費用・利益を表示したものです。
一年という区切りを前提に経営の成績を集計したものともいえます。

一方、事業活動は本来継続を前提にしています。

区切る損益計算書と継続の事業活動をつなぐ仕組みが必要です。
この仕組みが繰越商品勘定と「シイ・クリ・クリ・シイ」です。

日々(期中)で仕入れた商品のうち一年の締め切り(決算日)で残っているものを繰越商品勘定でマイナスします。
これが「クリ・シイ」です。
(借方) 繰越商品 / (貸方) 仕入

「シイ・クリ」は前年以前の繰越商品を今期に仕入れ分にする処理です。
(借方) 仕入 / (貸方) 繰越商品

繰越商品勘定は貸借対照表で商品として表示されます。

事業の継続と区切りのある損益計算が簿記と売上原価のつながりを見えにくくしていたのです。

タネを明かせば簡単なことなのです。

呪文ではなく、仕組みを理解する方がすっきりしますね。

 

蛇足
ささいな指摘でも欲しかったな、とあらためて思い出しました。

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