相続した空き家の処分と税金
令和5年が締め切り!?
役所がマッチング!?
家は人が住んでいるときも空き家になってからも関心が集まります。
関心→お金→税金とつながっていきます。
相続空き家 冬になると目立つ
私の住んでいる北陸(石川県)は毎年雪が降ります。
雪が降って地面が覆われると地面が見えなくなります。
その一方で存在が明らかになるのは「空き家」です。
空き家の前は除雪されません。
帰省したときに町内を散歩すると、空き家の存在がはっきりします。
(実家のお正月はローカル色豊かです! 雪が降ると見える実態とは?)
2023年(令和5年)は空き家問題で税金上の締め切りを迎えます。
相続空き家 特例で負担軽減
相続した空き家を売った場合には所得税(譲渡所得)の対象です。
ただし、税負担を軽減する「特例」があります。
最高3,000万円の控除の適用が可能になります。
譲渡所得の特例による税負担の軽減ということもあり、
国税庁の情報発信が参考になります。
たとえば、「タックスアンサー」。
(「No3306被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」)
特例の対象となる家屋・要件、必要な書類が示されています。
また、当局によるチェックシートも用意されています。
(「相続 空き家 チェックシート 国税庁」で検索)
相続空き家をめぐる問題では関連する役所が複数あります。
住宅政策とも関連するので国土交通省でも取り上げられています。
制度の概要がコンパクトにまとめられています。
関連している税制との対応も確認できます。
さらに特例適用に必要な証明書の様式も用意されています。
上記の書類で見逃せないのは申請書の宛先です。
「被相続人居住用家屋等確認書」の発行は、当該家屋の所在自治体の所管です。
空き家問題では自治体との関わりもでてきます。
相続空き家 マッチングという選択肢
空き家の処分には売却の他に「寄附」という選択もあります。
(空き家は売却、放棄、それとも寄附するか?)
また、売却では自治体による「マッチング」という選択肢もでてきました。
「空き家バンク 〇〇」で検索すると関連する情報にアクセスできます。
付け加えると、住宅を購入する側を含めた情報提供も始まっています。
たとえば、「小松市さかさまバンク(石川県小松市)」。
購入希望者が「さかさまバンク」に登録することで空き家問題を解消する
という結果につなげる仕組みです。
相続したとはいえ空き家を放置し続けることは負担となります。
税負担の軽減措置やマッチングの仕組みもありますが、
短期での解決が可能とは言いにくい問題です。
相続開始以降だけが空き家問題の解決期間ではありません。
準備にも解決にも時間が必要です。
蛇足
アイキャッチ画像は実家町内で撮影した竹です。
雪の重みで大きくしなっていました。
北陸地方の雪は湿っていて重いという特徴があります。
立木が折れる光景も珍しくありません。
竹のしなやかさというよりしぶとさに感心する光景です。
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