小切手・手形からの卒業のカウントダウン!?
キャッシュレス決済のアナログからデジタル化
事業・経営に決済は不可欠です。
ただし、手段となると温度差が大きいかもしれません。
小切手卒業 知ってるようで知らない?
聞いたことはあるけど、実際には見たことがない例として、
- ネッシー
- ツチノコ
- UFO
があったりしますが(笑)、簿記の学習をした方では、
- 小切手
- 手形
が連想されるかもしれません。
簿記の学習では決済手段として小切手・手形が登場します。
事業上の決済の必須手段ともいえる印象があります。
現実には決済は事業・経営で不可欠ですが、手段は柔軟に選択できます。
小切手や手形を利用する習慣や必要性がなければ。
あえて使うことがありません。
学習上は頻出する小切手や手形といっても、実務では見かけない
ということは珍しくありません。
小切手卒業 大手銀行からの予告
小切手や手形はアナログでのキャッシュレス決済手段といえます。
商習慣としても長らく利用されてきた決済手段ですが、
「卒業」の予告が始まっています。
2023年(令和5年)銀行大手より紙の小切手・手形の対応を終了する
といった告知が出始めました。
たとえば、下記は三菱UFJ銀行のアナウンスです。
三井住友銀行やみずほ銀行も同様のアナウンスを出しています。
上記の「卒業」アナウンスは特定の金融機関の動向ではない
という点に留意が必要です。
三菱UFJ銀行のアナウンスにもみられるように、
- 政府の成長戦略
- 全国銀行協会
といった決済を担う金融機関全体での取り組みです。
小切手や手形はキャッシュレス決済手段ではありますが、
- 小切手や手形の紛失
- 押印・発送・保管の事務負担
- 印紙代のコスト負担
といったアナログ(紙)による限界や制約があります。
アナログでのキャッシュレス決済のアップデートではなく、
デジタル化への移行での解決に向かうことになります。
小切手卒業 決済のデジタル化と経理
紙の小切手や手形の代替としての決済手段では、
- インターネットバンキングによる振込
- 電子記録債権(でんさい)
への切り替えが期待されています。
事業・経営でのデジタルでのキャッシュレス決済を強化する
ということでもあり、
- 決済を含めた経理処理のデジタル化の強化を進める
という連続性も想定できます。
アナログの小切手や手形からの「卒業」は、
- 資金繰り
- 経理処理
を同時に見直す機会ともなります。
資金繰りも経理処理の見直しにも時間が必要です。
経営状況や取引相手の動向も織り込んで検討を進めることになります。
税務申告のためだけではない経理への取り組みが参考になります。
蛇足
アイキャッチ画像は「おもてや(石川県白山市)」の「大判焼き」です。
あんこの量がずっしり重いので、1/4でもちょうどの量だったりします。
「大判」の名称に見合うボリュームです。
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