銀行口座は使ってなんぼ 通帳なんてただのおまけです

偉い人にはそれがわからんのですよ。


存在は薄くなる通帳

銀行口座 にこにこできない現金

税務会計の仕事で困るな―ということがあります。

その一つが現金。
できるだけ取り扱いを減らしたい対象です。

キャッシュレス決済は2018年末以降急速に進んでいます。
その一方で、なかなかキャッシュレス化が難しい状況もあります。
・個人の小売や飲食業 ← 手数料が足枷
・医療介護機関 ← 利用者に高齢者が多い

現金の取扱いを減らしたい理由は、以下の通り。
・管理の時間と労力の削減
・取引の透明性を高める
・会計処理をすっきりさせる

事業関連で現金が嫌われるのは、
・売上除外
・架空経費の計上
という二大タブーにつながりやすいからです。

銀行口座 手軽に手に入る透明性

現金以外での取引を進めて行きつくのは、
銀行口座です。
クレジットカードも手形も、スマホ決済も銀行口座との関連が前提です。

銀行といっても、無条件に信用できるわけではありません。

とはいえ、一般的に銀行を経由した情報には第三者の視点、客観性があります。
口座の入出金の情報は利用価値があるともいえます。

通常、取引や処理を明らかにするためには資料が必要です。
たとえば、確定申告では各種の証明書が不可欠です。

銀行口座の利用は、そうした透明性につながる情報のコストを抑えられる魅力があります。

銀行口座 インターネットバンキングが初期設定

銀行口座の利用で、お金の動きの透明性を高めておくと、
お金に関連した処理をスムーズに行えます。

前述のように銀行口座のお金の動きは、情報・データでもあります。

銀行口座のデータは、本来デジタルでの処理と相性が良いはずです。

銀行取引 → 通帳(紙) → パソコンに手入力が残念なのは、
透明性の高いデータを人を介した入力をすることで、ミスや労力を増やしているからです。

有効なはずのデータをデータのままで取り扱う方がスジが良いわけです。

インターネットバンキングの利用が利便性だけにとどまらない理由です。

銀行口座の通帳の有無よりも、データとしての扱い方が検討対象です。

 

蛇足(ちょっと長め)
今回の記事、カテゴリーは「ローカル」です。

冒頭の写真は、石川県の北國(ホッコク)銀行の私の通帳です。
石川県は21世紀早々から地銀一行体制。
さらに、北國銀行は2021年2月より通帳レス口座サービスを開始。
加えて北國銀行は「freee」推し。
(石川県内ではfreee社提供かと見間違う同行のCMも放送されていました)
記事の内容は、日本のどこにでも当てはまることを想定した内容です。
地方も例外ではありません。
むしろ経済環境の変化がより露わになるかもしれません。

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