税理士が勝手にやった!?、ありうるのか?

こじれる前の先回り。

税理士が勝手に 忌避感MAX

仕事をしていて凹むときがあります。
・説明がすっきりまとまらない
・手際の悪さに自己嫌悪
・経験不足の実感
こうした自分だけがわかる原因は自己解決あるのみです。

応対している方からの反応次第では凹みは増します。
たとえば、あからさまに苛立った状態。
あるいは、舌打ち。
「チッ」
今のところ聞かされたことはありませんが。

それ以上に凹みそうな台詞(セリフ)は、
「税理士が勝手にやった」
という印象があります。
こちらも未だ聞かされてはいないのですが、
税理士にとっては、忌避感MAXの台詞です。

税理士が勝手に いつの間にか、になるわけ

「税理士が勝手にやった」に税理士が忌避感や嫌悪を覚えるのは、
・実情と違う
・そんなはずがない
・梯子をはずされた
という想いが背景にあるからです。

税理士は通常、依頼を受けて業務を行います。
依頼 → 業務、という流れです。

当たり前、当然とされている過程です。

士業といわず仕事の発注では、必ず期待する成果があります。
たとえば、家庭の水道管の修理。
あるいは、車の車検や整備。

税理士への業務の依頼も、本来明確な成果があるはずです。

厄介な攪乱の原因は、会計や税法の仕組みだけではありません。

業務の依頼過程がトラブル原因ともなりえます。
わかりやすい例では、「丸投げ」。
資料一式を税理士に渡して、決算申告の処理を進めるスタイルです。

依頼した側からみると、
資料を税理士に渡す → 決算書と申告書完成、です。
いつの間にか処理が完了した、という誤解が生まれます。

好意的な誤解なら感謝となりますが、
期待した成果でないなら、「税理士が勝手にやった」となります。

税理士が勝手に ホウレンソウの前提

期待する成果の依頼者と税理士との間での不一致が、
「税理士が勝手にやった」につながります。
依頼者と税理士双方でストレスを抱えます。

仕事のコミュニケーションでは「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」が必要です。
(コミュニケーションが大事な理由 ホウレンソウでは足りない)

ホウレンソウが機能するには前提があります。
依頼の成果や、判断の基準の確認です。
そうした確認は、依頼者側からだけでも、税理士側からだけでもなく、
双方向での確認が不可欠です。

丸投げだから残念な結果になるわけではありません。

成果や判断の基準の未確認や思い込みがトラブルになります。

 

蛇足
「秘書が勝手にやった」はなぜか馴染み深い台詞です(笑)。
政治家の秘書と税理士の接点をふと考えてしまいます。

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